校長日誌

令和8年度

「未完のエネルギーは未来をひらく」進路講演会より

 今日から本校は三者(二者)面談です。三年生では午後の時間帯を使い、駿台予備学校大島保彦先生から「未完のエネルギーは未来をひらく」という題でご講演をいただきました。博学多才でエネルギッシュなご講演に、あっという間に時間が過ぎていきました。「よしっ、頑張ろう!」と頑張る勇気が湧いてくるお話でした。

 多分、今すべてが出来上がっていなくてもよいのだと思います。分からなくてもよいのだと思います。何かをしたいというエネルギーを持ちつつ、いろいろな経験をし、出会い、勉強していくこと、そうする中で自分のやりたいことが見つけられるのではないかと思いました。これからの未来のために勉強を続けていくこと、それが将来つながっていき、このために私は学んでいたのだと思える日が来るのではないかと思います。 

 そういえば森鴎外の「舞姫」にもこれまで断片的だった知識が一つに結びついていく実感を得た、という趣旨の描写があったと思います。これまでの学びのピースがはまっていき、形になる瞬間ということでしょうか。今の学びが未来をつくります。

 未来をひらくため、誰かを支えるリーダーとなるため、貪欲にとことん学んでいきたいものです。

 

卒業生との懇談会で思うこと

 6月13日土曜日、土曜公開授業の2、3時間目を使って卒業生との懇談会が行われました。卒業生を講師としてお招きし、2時間目は2年生に、3時間目は3年生にお話をいただくというものです。文学系、教育系、数学・情報・経営工学系、経済・経営・商社系など分野ごとに分かれ、75分間の懇談会形式で行いました。

 卒業生との懇談会の歴史は古く、私が高校生の時代からありました。「お前の希望している大学の先輩を呼んだからな。」と担当の先生から言われ、質問事項をまとめて会に臨んだ記憶があります。先輩は優しく、丁寧にお話してくださいました。ピンクのワンピースを着ていらっしゃったというのもなぜか覚えています。先輩へのあこがれもあり、志望大学への思いが強くなったのを覚えています。1ツ星

 今日の懇談会は大規模で、60人を超える会場もありました。先輩方が大学生活のこと、受験勉強のこと等を熱く語ってくれていました。ありがとうございます!生徒さんたちは熱心にメモを取ったりうなづいたりしていました。 

 高校時代、身近な先輩からの言葉は大きく、影響力があります。同じ高校出身ということでつながりも生まれます。こうした良き伝統が引き継がれ、不動岡高校がますますよい学校になっていくことを願っています。

  一緒に不動岡の伝統を引き継いでいきましょう。皆さんありがとうございます!

 

先生方もリベラルアーツ

 6月11日(木)5時間目は3年生のリベラルアーツ。今日のお題は「代理出産は許されるか。」自分自身の出産の経験をもとにいろいろと考えていたのですが・・・。テキストを読み、また、さまざまな人の意見を聞く中で、自分自身の考えがあくまで自分自身の経験に基づくものでしかなかったことに気づかされました。途中先生方のロールプレイがありました。私が拝見したのは依頼者(子をもとうとする者)と担当医(主治医)のロールプレイ。依頼者の切なる思いと担当医の冷静かつ依頼者に寄り添った回答がひしひしと伝わりました。迫真の演技でした!この後生徒さんもロールプレイを行っていました。ロールプレイをすることで立場によって主張が異なることをはっきりと認識することができます。また、より気持ちに寄り添って考えることができます。深く考えさせられました。

 授業を見たのち、本日は職員研修会を行いました。今回行ったのは「リベラルアーツ職員研修会」。お題は「人工知能研究は人為的にコントロールすべきか。」生徒さんの授業と同じ流れで行いました。私もグループに入れていただき、討論をしました。とてもとても面白かったです!3ツ星自分自身が考えることも楽しいですが、他の人の考えを聞くのも楽しかったです。年代、専門、性別の異なる人でグループを組んでいただいたのですが、いろいろな考え方があるものですねえ・・・。視野が開けたような気持になりました。そして私自身がどう社会に関わっていくのかについても考えさせられました。

 とても有意義な充実した時間でした。リベラルアーツは考える力を育て、視野を広げ、社会への探究心を培うのに有効だということが、今回の研修を通して実感できたように思います。多くの生徒さんに体験していただき、人間ならではの思考の楽しさを感じてほしいと思いました。

 不動岡高校ではこうして先生方も研修を行っています。とてもよい取り組みだなあと感じました。そして、ここで感じたことを生徒さんに伝えていければと思います。

不動岡高校の朝

 今日は久しぶりに雨が降っていない朝です。先生方との面談の中で、朝錬をしている部活動のお話が出ていましたので、グラウンドや体育館を歩いてみました。(本校は広いので、体育館の声は校長室には全く聞こえません。)なるほど、おっしゃるとおり、体育館ではバドミントン部やバレー部の生徒さんが練習をしていました。剣道場からはおそらく剣道部さんの声が聞こえました。テニスコートではテニス部さんが練習を、野球場では野球部さんがバッティング練習をしている様子が見えました。北グラウンドにもたくさんの生徒さんの姿がありました。皆さん頑張っていますね。さわやかな朝です。晴れ

 帰りがけに学習室をのぞいてみました。こちらも多くの生徒さんが勉強をしていました。廊下の学習スペースにも勉強する生徒さんの姿がありました。ご自分の場所となっているのでしょうね。私が生徒の時は自宅で勉強し、ぎりぎりに登校していたのを思い出しました。学校が安心して勉強できる場所になっているのはありがたいことです。

 生徒さんの頑張る姿を見て、私も前向きな気持ちになってきました。今日はリベラルアーツ職員研修会もあります。私も今日1日を楽しみたいと思います。

 

交流することの楽しさ

 6月9日、令和8年度埼玉県総会高文連新聞部門総会が本校会場で行われました。350名程の方にご来校いただきました。ご来校いただいた皆さんありがとうございます。総会の他技術講習会や交流会が行われたようです。私がお邪魔したときは交流会が行われており、生徒さんのグループ代表が感想を発表しているところでした。会場となった不動岡ホールはほぼ満席。生徒さんたちの意見を交わし合う熱気に包まれていました。

 こうした交流会は新聞部だけではありません。文化部ならではのこうした交流会も興味深いものです。他校の生徒さんと意見を交わす中で、普段とは違う意見や価値観に触れることができます。新たな刺激を受けることもあるのではないでしょうか。

 私たちはたくさんの情報に囲まれて生活しています。スマホにもどんどん情報が流れてきます。最初、なぜ私の興味のある話題ばかり流れてくるのだろうと思っていました。情報が選ばれてしまっているのですよね。が、自分の興味のある話題、同じ考えの記事だけでは新たな視点は見出せません。異なる意見や考えに触れてこそ新たな発見につながるのだと思います。

 そうした意味でもいろいろな人と交流し、特に対面で話する今回のような機会は貴重なのではないかと思います。新たな気づきがあるとうれしいです。

 本校新聞部の生徒さんはスタッフとしても立派に活動していました。お疲れ様です。次の新聞楽しみにしています。

生成AIとの付き合い方

 2階昇降口のところのホワイトボードに日本経済新聞高校生向け特別版「AIの学びへの生かし方」の記事が貼られていました。AIを東大生はこう使う、という題で、インタビューのような形で掲載されていました。なるほど。皆さん上手に使いこなしていらっしゃるのですね。

 

 私はアナログ大好き人間といいますか、デジタル苦手人間なのですが、多少は生成AIを使います。生成AIのよいところはまず共感し、褒めてくれるところです。「文章を添削してください。」とお願いするとまずは褒めてくれます。この年になるとなかなか褒められることはないので、ちょっと嬉しいです。3ツ星 それから観点を示して直してくれます。どう直すかの方向性も聞いてそれに合う形で作り直してくれます。私はいい気分で文章を作ることができます。(ちなみにこの校長日誌は生成AIには相談していません・・・。直されてしまうかも、です。)アンケート結果をまとめることも生成AIは得意ですね。スマートにまとめてくれます。講師紹介も便利ですよ、と他の先生から言われ、作ってもらいましたが、こちらも上手に情報をまとめてくれました。生成AIはたくさんの情報を集めて整理するのが得意ですよね。ただし、情報の中には誤りもあります。私も必ずもう一度原典を確認するようにしています。また、文章を作る時も最後は私の「思い」と「視点」を大事にしています。

 生成AIと対等に渡り合うためにはこちらもしっかりした意思と知識を持っていないとですね。恐る恐るですが、私も少しずつ生成AIを使っていきたいです。

教育実習が始まっています。

 関東では梅雨入りが発表されましたが、緑の美しい季節です。この季節、中村草田男氏の俳句を思い出します。

万緑の中や吾子の歯生え初むる

美しい緑と真っ白な子供の歯、父親である中村草田男氏の喜びと生命力が伝わってきます。余談ですが、私が大学生の時、フランス語を教えてくださったのが中村草田男氏のお嬢様でした。私たち学生は勝手に先生のことを「吾子ちゃん」と呼んでいました。どうも句に読まれたのは私たちが教わっていた先生ではなかったようですが・・。

 学校では先週から教育実習が始まっています。皆さん本校卒業生で明るく爽やかです。取り組みたいこととして皆さんに共通していたのが「授業づくり」でした。教科の楽しさを伝えたいと熱く語っていただきました。教職についてはいろいろと世の中では言われることが多いですが、私は教員という仕事を選んでよかったと思っています。人を育てると言いますかともに成長できるのが教員という仕事の魅力だと思います。実習生の皆さんにもその楽しさを感じてほしいと思っています。 

 万緑の中に若い実習生の皆さんの姿が輝いています。

玉ネギの役割

 私は新玉ネギが好きです。特に大人になってから好きになりました。。サラダでピリッとした食感を楽しむのもよいですし、お味噌汁にいれるのもいいですね。単独で食べるのもよいですが、他の素材を引きたてるのも玉ネギの力だと思います。

 玉ネギを使った料理といえばハンバーグが思い浮かびます。おいしいハンバーグを作るために私なりに感じていることが2つあります。一つは、玉ねぎをじっくり炒めることです。ゆっくり丁寧に。ここでの焦りは禁物です。それからゆっくり冷ますことです。しっかり冷やしてひき肉他の材料と合わせます。お肉料理ではありますが、お肉がおいしくなるためにはこの玉ネギの存在が大きいと思っています。玉ネギの出来如何でハンバーグの味も変わるのではないかくらいに思っています。

 私たちにもいろいろな役割があります。自分がメインの時、サブの時、いろいろな関わり方や働き方があります。が、多分メインの力だけではよい仕事はできないのではないかと思います。支える力、引き出す力も重要なのだと思います。サブの力によって仕事の出来が変わると言っても過言ではないと思います。玉ネギの役割、大事にしたいものです。

 

学校祭を終えて

   学校祭ウイークが終わりました。学校は静けさを取り戻しています。切り替えができるのも不動岡生の素晴らしさですね。学校祭で発揮した力を自信に、また、頑張っていきましょう!

 さて、不動岡高校98回生ライングループがありまして、私もクラスのものに入っています。そこでは今、還暦同窓会に向けて話が盛り上がっています。準備委員会のようなものが立ち上がり、どんな形でやろうかと検討が進められているようです。皆さんには文化祭にも足を運んでいただきました。卒業してから40年が経ちます。が、こうしてつながりを持って、不動岡を愛し続けてというのはなかなかないことなのではないかと思います。ありがたいですね。40年が経ってもこうしていられるのが不動岡のよさです。これまでいろいろなことがあったことでしょう。歩んできた軌跡を共有し合えるのを楽しみにしています。

 生徒の皆さんにも、卒業してからも懐かしく思ってもらえるような学校でありたいと思っています。

訳詩集を寄贈していただきました。

 本日、第90回生田沼泰彦様より「全訳キャントウズ」をご寄贈いただきました。エズラ・パウンド(1885~1972)の長編詩キャントウズの全訳で、A5版960ページにもなる本です。田沼様によりますと30代からコツコツ積み重ね、今、完成なさったとのことです。こんな素晴らしい先輩がいらしたのですね。小説の訳も大変だと思いますが、ましてや詩となりますと訳の作業は非常に大変なことであったと推察します。原語の言葉の裏側のニュアンスを読み取り、訳語を創っていくわけですから、豊かな感性と語彙、言葉の感覚が求められるのではないでしょうか。深く敬意を表したいと思います。

 ありがとうございました。

図書館にはOB・OGの方の寄贈図書コーナーがあります。私の同期の友人の作品もありました。

訳詩集、置かせていただきます。