2023年2月の記事一覧
「スポーツを通じた多様性理解」上智大学 学生プロジェクトGo Beyondによる出前授業 実施
2月10日(金)3・4限、「スポーツを通じた多様性理解」上智大学 学生プロジェクトGo Beyondによる出前授業を実施しました。3限は、講師の大学生たちによるレクチャーを受講し、共生社会について考えを深めました。障がいは社会が作るものという言葉が大変印象的でした。車椅子ユーザーでもあるGoBeyond 代表からは、ラーメンが好きなのに、カウンターだけのお店だと利用することができない、という話など実体験を交えた講義を聞き、生徒たちは共感し、頷きながら考えを深めている様子でした。4限はパラスポーツ『ボッチャ』を体験しました。大講義室にて4面のコートを作り、トーナメント選を行いました。チームで作戦を考えながら投球し、思い通りのコースを辿ると、歓声が上がり大変盛り上がりました。スポーツを楽しみながら、共生社会について考える実り多い時間となりました。
「異文化理解」発表会(英語プレゼン)を行いました
2月8日(水)5〜7限、外国語科2年9組が「異文化理解」の授業において、獨協大学岡田圭子教授をお招きし、1年間の研究の成果を英語で発表しました。全員が原稿を見ることなく、スライドを用いて、生き生きと発表していました。岡田教授からは、アンケートなどよく調査がされ、スライドも上手く使っており、素晴らしい発表であったと講評をいただきました。9月から2年9組に入った2人の留学生も、それぞれ母国(ドイツ・メキシコ)と日本の文化の違いについて発表しました。
「異文化理解」の授業では、1学期は「文化とは何か」について学び、2学期から多文化共生社会の実現に向けての課題を自ら発見し、その解決策を模索する探究型学習を進めて来ました。4〜5名のグループで、テーマを決め、インタビューや実地調査、アンケート調査などを経て、課題の解決策を考え出し企業や店舗などに提案を行いました。あるグループは、外国人観光客向けに旅館での温泉の入浴方法を説明する漫画を描き掲示する提案を行い、旅館に採用していただきました。言葉を使わず、可愛らしい絵で誰にでも理解できるように工夫された高校生らしい作品でした。
以下に、今年度の発表のテーマを示します。
- 埼玉県に住むムスリムのために礼拝所を増やす
- 団地における外国人との共生
- 外国人留学生が日本人学生と交流を深めるためには?
- 来て〜障害を持つ外国人観光客が日本を楽しむために〜
- 職場において外国人労働者と気持ちの良い関係を築こう!
- 言語を使わずに外国人観光客に旅館のマナーを教えよう
- 埼玉県のマイナー言語(英語以外の言語)を使用する外国人労働者が抱える問題(言葉の違いによるコミュニケーションの齟齬が引き起こす問題)
- 外国人生徒と日本人生徒間の円滑なコミュニケーション方法
- タトゥーをしている外国人が温泉を利用しやすい環境をつくる
- 私たちの異文化体験(留学生)
来年度は、普通科の2年生「異文化理解」選択者が発表を行います!
1年「未来探究」グランドファイナル発表会
2月1日(水)7限、1学年総合的な探究の時間「未来探究」において、グランドファイナル発表会を行いました。1学年では、2学期からSDGsの17の目標のうち、自分の興味関心のあるテーマごとに4〜5名のチームを作り、探究活動を行ってきました。環境問題や人権問題など、様々な社会の諸問題を自分ごととして捉え、解決策を模索しました。メンバーはクラスの垣根を超えて集まりましたが、フィールドワークや発表の練習など自主的に集まって活動しました。
今回のグランドファイナルでは、先週行った各教室での予選を勝ち抜いた11のチームが、1学年全員の前でGoogleスライドを用いてプレゼンを披露しました。ユーモアを交えながらオーディエンスを巻き込み発表するチームや、図表を効果的に使い論理立てて発表するチームなど、どのチームもそれぞれの持ち味が生かされていました。
発表終了後、オーディエンスの生徒たちは自分のiPadで投票を行い、その場で1位のグランプリのチームを決めました。結果が表示されると、会場いっぱいの拍手が起こりました。教員のファシリテーションのもと、それぞれのチームが自主的に活動を行い、その成果が発揮された素晴らしい発表会となりました。来週は今年の振り返りを行い、来年度から本格的に始まる探究活動へ繋げていきます。
英語ディベート クラスマッチ
1月31日(火)大講義室を会場に2クラス合同で英語の授業が行われました。3時間目が2年5組と2年6組の理系クラス。5時間目が2年1組と2年2組の文系クラス。今年度の1年生から全クラスが普通科になったのを機に、従来外国語科で行ってきたディベートの内容を普通科でも行っています。アウトプットの大切さを意識して今年度から新たに始めた取り組みです。
ディベートとは与えられたある命題の下で肯定側と否定側に分かれてそれぞれの立場から議論し、審判(ジャッジ)を説得する競技です。自分の主張を述べて相手に同意したり、反論したりしながら問題を掘り下げていきます。多くの場合、「政府は~の政策をとるべきである」という命題を用いて、その政策の効果について、メリットがデメリットを上回れば肯定側、逆ならば否定側の勝利となります。今回は「政府はより多くの外国人労働者を受け入れるべきである」というテーマで議論しました。
この日、2年生の英語コミュニケーションの授業で4月から週に1時間ディベートを行ってきた集大成としてクラス対抗戦を行いました。1年生の時に週に1時間ALTとのティームティーチングを実施してきた流れを受けて今年度はディベートを実施しました。今では1年生でもディベートを授業で始めています。
大講義室はディベートを実施しやすいように7つのグループにテーブルとイスが分けられていました。各グループとも肯定側と否定側にそれぞれ3人が座り審判は5人座っていました。
授業冒頭より先生がスライドを用いてディベートのやり方の説明をしました。すべて英語です。先生の号令に従って各班ともに肯定側、否定側が意見を述べていきました。1時間の授業の中でメンバーと立場を替えて2回行われました。生徒はどのグループも緊張しながらも興奮気味に夢中になって説明していました。2時間の授業を見た感想としては、英語が専門でない普通科の生徒でも練習を重ねればとても上手できるようになる、というものでした。勝ったクラスも負けたクラスも充実した顔をしていました。
担当した石田先生と石﨑先生に授業のねらいや感想を聞いてみました。
石田先生は「ディベートを行うことで教科書の内容のみならず、世の中の問題について関心を持って欲しいという思いがあります」と語り、石﨑先生は「1年間を通して、問題について自分の意見を持ち論的に根拠を説明する力が養われたように思います」と話していました。生徒の皆さん、指導してきた先生方本当にお疲れさまでした。今後とも頑張ってください。
クラスマッチの説明
今回のトピックの説明
ルールの説明
「日本語使えません」
展開の説明
否定側の主張
時間を意識しながら