お知らせ

2019年6月の記事一覧

SSH生物実験実習講座「『光る大腸菌』をつくろう!」を行いました。

令和元年6月22日(土)午後および23日(日)午前にスーパーサイエンススクール(SSH)の生物実験実習講座として「『光る大腸菌』をつくろう!」を本校の生物実験室で実施しました。

この講座の目的は、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)をコードする遺伝子が組み込まれたプラスミドDNAを大腸菌に導入し、アラビノースオペロンで転写調節を行い、紫外線照射で緑色蛍光を確認する実習をとおして、分子生物学の基礎を体験的に楽しく学習することです。


講座では、まず、2008年ノーベル化学賞受賞の下村脩先生が発見した緑色蛍光タンパク質(GFP)の生命科学への応用、細菌へのプラスミドDNAの導入方法、プラスミドDNAが導入された大腸菌の選別のしくみと遺伝子形質発現のしくみ等について英文スライドで講義を聴き、それらの理解を深めました。


スライドで緑色蛍光タンパク質(GFP)の生命科学への応用や細菌の形質転換の方法などについて学習しました。


続いて大腸菌を用いて形質転換の実習をしました。実習は、生徒自身が方法の意味や目的を思考し、判断し、操作すること、および充実した個別指導ができるよう2人1組で実施しました。実習では無菌操作などの微生物学実験の基本を体験しました。


形質転換させる大腸菌のコロニーをスタータープレートからすくい取り、緩衝溶液に溶かします。



大腸菌懸濁液にプラスミドを加えます。


42℃でヒートショックしてプラスミド導入した大腸菌をプレートに滴下し、広げます。その後、37℃で1日培養します。


講座は3時間半に及びましたが、どの生徒も講義や実習に向き合う姿はとても意欲的で、最後まで集中力を切らさず、熱心に取り組んでいることが印象的でした。


二日目は、前日の操作の結果観察とその考察をしました。まず、培地の種類によるコロニー(細胞集団)形成の有無とコロニーの形態の特徴を観察しました。次に、形成されたコロニーに紫外線を照射して蛍光の有無を確認し、コロニー数を計測して形質転換効率について考察しました。最後に、培地に添加した抗生物質(アンピシリン)や発現調節をする物質(アラビノース)の有無により、コロニーの形成や蛍光の違いが生じた理由を考察しました。


培地の種類による大腸菌コロニーの形成の有無を確認し、スケッチします。その後、コロニー数の計測を行います。



プラスミドDNAが導入された大腸菌は、アンピシリンで選別され、培地に添加したアラビノースによりGFP遺伝子が発現します。紫外線を照射すると緑色蛍光を発します。(写真 後列、左のプレート)


この講座に参加した生徒は、講義および実習で分子生物学の基礎的な知識と技能を学ぶことができました。また、実習で形質転換(遺伝子導入)と選抜、発現の方法を体験したことで、有用な物質を生産するバイオテクノロジー(生物工学)の理解が深まりました。この体験は今後の生物の学習意欲向上や生命科学分野への進路選択につながると思います。


職員研修会

 本日放課後の時間を活用して、本校教職員による研修会を行いました。
 現在教育改革が進んでおり、高校においては新学習指導要領に基づく教育課程の編成、高大接続改革などが関係しますが、改めて「本校の生徒に身につけて欲しい力は何か」をテーマで、KJ法という手法を用いて研修を進めました。
 参加した教員が10のグループに分かれて議論し、最後には代表者がまとまったことを全体にプレゼンテーションし、参加者全体で共有しました。
 限られた時間でしたが、様々な視点による意見や考えを教職員間で共有し、また、本校の取り組むべき方策について共通理解を図ることができ、大変有意義な研修会となりました。

学校祭閉会式

先週火曜日に始まった学校祭も本日の閉会式で終了です。生徒は各賞の発表で一喜一憂しながらも、最後は全校生徒で肩を組みながら校歌斉唱し、非日常の1週間に名残惜しくも学校祭を締めました。2日間の代休をはさみ日常に戻ります!

文化祭2日目

 2日目は曇り空でしたが、多くの皆様にご来場いただき、盛況の中終了することができました。生徒の皆さんは、明日片づけ等を行い、4日(火)、5日(水)は代休となります。
明日学校祭週間も終了となります。代休明けからは気持ちを切り替えて学校生活を送ってください。


文化祭1日目


 本日6月1日(土)、好天に恵まれて文化祭第1日を迎えました。
今年のテーマは 「輝憶」 -永久に煌めく僕らのメモリー- です。
多くの皆さまにお越しいただき、生徒たちは日頃の部活動の成果やクラス企画の発表にチームワークを発揮して取り組み、笑顔がはじけました!
明日6月2日(日)の一般公開は9:15~15:30です。ご来場をお待ちしております。