2014年8月の記事一覧
SSH生物ユニット「菌類の多様性に触れる」を実施しました
平成26年7月21日(月)・7月25日(金)の2日間、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)のSSH生物ユニットの講座として「菌類の多様性に触れる」を茨城県つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園(つくば植物園)にて実施しました。講師として国立科学博物館植物研究部の細矢 剛 先生から身近にいる水生菌や土壌菌などの菌類の採集、培地調整、培養操作、観察と同定、分類等の方法を教わりました。
第1日(7/21)午前は、「菌類の分類体系」と「菌類の生態」についての講義を受けました。菌類の世界は、分子系統分類という手法で新しい分類体系が組み立てられていることや私たちの生活の様々なところで食品や医療として役立っていることを改めて思いました。また、植物園内のフィールドに出て、キノコ観察しながら細谷先生から説明を受けました。普段は、なかなか気付かない何種類もの担子菌類や子嚢菌類などの菌類が植物園内には生息していました。
講師の細矢剛先生(国立科学博物館 植物研究部 菌類・藻類研究グループ長)
講義を受ける生徒
植物園内でキノコの説明を受ける(手に持っているのが担子菌類のキノコ)
フィールドでの菌類(白い部分)
第1日午後は、各自で採集してきたキノコなどの担子菌類や子嚢菌類の顕微鏡観察をしました。1時間ほどのフィールドワークでしたが多くの菌類を採集することができました。分類・同定は、細矢先生に伺いながら観察を進めていきました。
野外で採集した土壌菌類の顕微鏡観察
第2日(7/25)午前は、培養して増殖した水生菌と土壌菌の顕微鏡観察を行いました。鞭毛菌類、接合菌類、子嚢菌類、担子菌類、不完全菌類など多種類の菌類を確認することができました。
この状態で水生菌を培養
第2日午後は、国立科学博物館植物研究部の標本収蔵庫の見学を行い、博物館の役割の説明を受けました。菌類の収蔵庫では、南方熊楠の採集標本を見て生徒達も感激していました。
国立科学博物館植物研究部の収蔵庫の見学
講習終了後の集合写真(手に持っているのは、マンガ「もやしもん」のキャラクターのオリゼー)
この講座を受講した生徒は、キノコや菌類が私たちにさまざまな貢献をしていることを学びこれらの生き物に対する見方や考え方が変わったようでした。
生徒の感想
○ 普段体験することのできない菌類ワールドを味わうことができ、とても楽しかった。菌の培養は初めてだったので貴重な体験でした。
○ 実際に採集から培養までを自分の手で行い、菌類についての理解を深めることができた。今までの知識を実学的に学ぶことができた。菌類の素晴らしさがよくわかった。
○ 私は、菌類に対して間違った考え方をしていることがよく分かり大変驚いた。菌類は多くの種があり、今でも数多くの新種が発見されていることにも驚きました。この講座を受ける前は、菌類にあまり良いイメージはありませんでしたが、とても興味深く楽しい世界だと気付きました。
異文化理解公開授業について
内容:
昨今、国際的課題となっている有限な化石燃料獲得競争とそれに依存する社会構造に目を向け、それらの課題を解決する方策として、再生エネルギー関連技術を発展途上の国々に導入することをテーマとした、グループ単位の英語によるプレゼンテーション
日時: 平成26年9月6日(土)10:10~12:30
場所: 本校教科研究棟3階 大講義室
SS化学実習講座を行いました。
SS化学実習講座を7月26日(土)と8月18日(月)の2日間行いました。学校内で実験を行ったり、東京大学を訪問して講義を受けたりして、地球内部の物質の挙動などについて勉強しました。