お知らせ

2013年10月の記事一覧

ニヒヒ 科学の甲子園埼玉県1次予選会に参加しました。

 10月28日(月)に埼玉県立総合教育センターで、科学の甲子園埼玉県1次予選会が行われました。
 県内15校,34チーム,200人以上の生徒が参加して全国大会出場に向け,しのぎを削りました。本校からは1年生4名,2年生2名の6人(1チーム)が参加しました。1次予選を通過すれば,2次予選は11月18日(月)(予定)です。
 
筆記競技前の様子

SS生物ユニット講座「プラスミド抽出と制限酵素処理」を行いました。

 平成25年9月29日(日)に、SSH事業として「プラスミド抽出と制限酵素処理」を、埼玉大学大学院理工学研究科 助教 坂田一郎先生と細胞制御学研究室のTA5名のご指導により、埼玉大学理学部生体制御学科二号館4階学生実習室で1・2・3年生の希望者12名を対象に実施しました。  
 また、それに先だって、前日に本校で「DNAの構造、制限酵素、電気泳動の原理等」について事前講義を実施しました。
埼玉大学で実施した実験内容は、次のとおりです。
 
実験内容

(1) 大腸菌からミニプレップ法(アルカリ法)によりプラスミドDNAを抽出。

(2)  制限酵素を用いてプラスミドDNAを特定の塩基配列で切断。

(3) アガロース電気泳動で切断したDNA断片を長さの違いで分離。

(4)  DNA断片の長さから制限酵素地図を作成。
 
 坂田先生からマイクロピペットの使い方を学ぶ。
 
プラスミドを導入した大腸菌をマイクロチューブに取る。
 
エタノール沈殿させたプラスミドDNAを遠心したマイクロチューブから上清を抜き取る。
 
DNA分子マーカーと制限酵素処理したプラスミドDNAをアガロースゲルのウェルに注入する。
 
 電気泳動の結果。左側の列は分子マーカー。泳動開始点から各バンドまでの距離を測定してDNA断片の長さを求める。
 
  実験をとおして制限酵素や電気泳動、片対数グラフ、制限酵素の認識配列の検索と制限酵素地図作成等を体験的に学習することができ、とても有意義でした。また、実験により得られた結果を解析する力を養うことができました。
 
 また、大学や研究室の雰囲気、分子生物学実験の手法に直接触れることができ、今後の学習意欲に良い影響を与えることができたと思います。
 
 生徒は、この講座に参加して生命やDNA、バイオテクノロジー(生物工学)により強い興味を持ったようでした。この体験が将来の進路や職業の選択の一助になればよいと考えています。