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2013年7月の記事一覧

7/10(水)助成金授与式

弘済会より、「学校研究助成金」「国際教育支援授業」として助成金が授与されました。
有効に活用させていただきます。 
 

          授与式の様子

SS生物ユニットで「ウニの受精と発生を観察しよう」を行いました。

    平成25629日(土)午前および630日(日)午前に、スーパーサイエンススクール(SSH)のSS生物ユニットの講座として「ウニの受精と発生を観察しよう」を実施しました。


    今年はタコノマクラとムラサキウニの2種類のウニを用いて、受精と発生の様子を比較しながら観察しました。それぞれの卵を生徒一人ひとりが受精させて、その受精膜が上がる瞬間や自分が受精させた胚や幼生を継続的に観察しました。
 
 
ムラサキウニの採卵
 
卵に精子を滴下し、受精させる。
 
受精や卵割、胚を観察する。 
 
タコノマクラの8細胞期。第三卵割で8個の同じ大きさの割球になる。
 
  採卵・採精の方法や受精卵の卵割、原腸胚、プリズム幼生、プルテウス幼生の各発生段階の形態、卵のゼリー層、精子を実物で観察し、生物の発生学の基本を体験的に学習することができました。
 
翌日、孵化した胚は水面に泳ぎ上がってくる。
 
 
タコノマクラのプルテウス幼生。体壁に赤い色素細胞が見られる。
 
  講座の最後には、偏光板を顕微鏡につけて、炭酸カルシウム結晶の複屈折性を用いて光らせたプルテウス幼生の骨片を観察しました。
 
偏光で観察したムラサキウニのプルテウス幼生。骨片が光って見える。
 
偏光で観察したタコノマクラのプルテウス幼生。
 
  また、観察に先立って行った講義では、「棘皮動物の種類と特徴」や「ウニ卵の発生」について、映像とスライドを用いて体系的に幅広く深く学びました。 

 
 この講座を受講した生徒は、生命の誕生や生物の体のつくり方について興味を持ち、生物の学習意欲向上や生命科学分野への進学につながると思います。