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JICAエッセイコンテスト「青年海外協力隊埼玉県OB会長賞」受賞

 昨年夏季休業中に行われたJICAリーダー養成研修に参加した、19組小山真由さんのエッセイが、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2015で「青年海外協力隊埼玉県OB会長賞」を受賞しました。独自の視点で身近な異文化に切り込んだ、優れた発想の作品です。


                   「生きた感覚」

                                                 1年9組 小山真由

 「社会貢献をしていきたい。」

この気持ちは、何がきっかけでというわけでもなく、物心ついたときにはもう心の中にあった思いだと思う。では、社会貢献とはどういうことなのか。辞書には、社会のためになるよう力を尽くすことだと書いてあった。つまり、社会と共に、社会の一員として、社会に積極的にかかわっていこうとする意志があるかどうか、ということである。私は、職に就いている人はこのことを果たしていると思う。だから、仕事を言いかえると社会貢献活動と言えるのではないかと思う。

 私がやっていきたい社会貢献はそういったことだけではない。世界に目を向け、世界中の人々と交流し、その地域がもつ問題の解決のため、共に活動していきたい。やるからには私だからこそできる、私にしかできない活動をしていきたい。では、それはどんなことか。私の場合はダンスをしているから、ダンスを軸に活動していこうと考えている。人種、年代、国籍に関係なく、できるだけ多くの人とダンスを通じて、心と心をつなぎ、その地域の文化、歴史を知り、そういった背景を大切にしたい。今ある問題に真っ向から立ち向かっていきたい。そのためには何が必要か。一番に思い浮かぶのは国際感覚を身に付けることだ。国際感覚といっても、様々なことが浮かんでくる。語学力、理解する心、広い視野など。では、例に挙げた三つのことを身に付けるにはどうしたらよいのか。

 まずは、語学力についてだ。これは勉強することで自分のものにすることができるだろう。勉強と一口に言っても、色々な方法がある。ただ机に向かってするのが勉強ではない。語学を勉強する場合は机に向かうというより、むしろ人と向き合って話してみる、ということが大事だと思う。しかし、それは難しい面もある。なぜなら、単語がわからない、文法がわからない状態で会話するのは勇気がいるからだ。「間違っていて、人に伝わっていなかったら嫌だな。」という気持ちが邪魔をしてくる。それでも積極的に話していくことで、何にも物怖じしない心も同時に身につく。

 次は、理解する心だ。理解するとは、自分とは違う環境で育ち、違った感覚や習慣、生活様式をもった人を受け入れるということだ。これは外国人と日本人の関係の間だけで必要なものではない。友達同士、先輩と後輩、先生と生徒の間でも必要なものだ。だから、日々、相手と自分の違いをわかった上で、その人に合った接し方を心がけることで自然と身に付いていくものだと思う。

 最後は広い視野についてだ。では、広い視野を持つとはどういうことか。それは、遠い世界を見ることだけではない。自分の足元くらい身近なこと、自分から離れた周りのこと、日本のこと、世界のこと。とても身近なことから、地球の裏側のことまで考えられること、それこそ、広い視野を備えているというのだと思う。広い視野を持った人になるためには、勉強や経験を通して知識を増やし、考える回路を増やすことが大切だと思う。

 ここでは、国際感覚ということに焦点を当て、三つのことを例に挙げて書いてきた。しかし、この三つのことだけを身に付けた人が国際感覚が備わった人と言えるわけではないと思う。国際感覚とは、日々のちょっとした出来事や経験の積み重ねによって、様々な要素が自分の中で増えていくことで、社会で生きた感覚となっていくことだと考える。