SSHニュース

SSH講座「ウニの受精と発生を観察しよう」を行いました。

平成27627日(土)午後および628日(日)午前にスーパーサイエンススクール(SSH)のSS生物ユニットの講座として「ウニの受精と発生を観察しよう」を実施しました。

今年はタコノマクラを用いて、受精と発生の様子を観察しました。生徒一人ひとりが卵を受精させて、自分が受精させた胚が発生していく過程を継続的に観察しました。また、受精卵を8℃、15℃、室温、30℃の各温度で発生させ、温度による発生速度の違いを確かめました。


 
タコノマクラの口器にKClを注射して、卵や精子を放出させる。



希釈した精子液を卵の入った海水に滴下し、撹拌して受精させる。

顕微鏡で受精の様子や胚の形態等を観察する。


受講した生徒は、採卵・採精の方法や受精の瞬間、受精膜が上がる様子、初期卵割、胞胚、原腸胚の各発生段階の形態、卵のゼリー層、精子等を実物で観察し、発生学の基本を体験的に学習することができました。

 

タコノマクラの管足

 受精卵  受精膜が上がっている。

卵の大きさを測定する。


二細胞期


原腸胚(初期)  小割球に由来する一次間充織細胞が生じている。植物極から陥入が始まる。

講座の最後には、偏光板を顕微鏡につけて、炭酸カルシウム結晶の複屈折性を用いて光らせた原腸胚の三ツ矢型の骨片を観察しました。

  

偏光で骨片を光らせる。

観察に先立って行った講義では、「棘皮動物の系統分類と特徴」や「ウニ卵の発生」について、映像とスライドを用いて体系的に幅広く深く学びました。

 

この講座を受講した生徒は、生命の誕生や生物の体の作り方について興味を持ち、生物の学習意欲向上や生命科学分野への進路選択につながると思います。