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SS生物ユニットで「透明骨格標本をつくろう」を行いました。

平成26510日(土)午前から621日(土)午後までの期間、のべ11回にわたって、スーパーサイエンススクール(SSH)のSS生物ユニットの講座として「透明骨格標本をつくろう」を実施しました。
 

標本にする小型の魚類や両生類(カエル)を採集するなどして用意し、ホルマリンで固定することから始めました。鱗を除去し、漂白した後、アルシアンブルー染色液で軟骨染色しました。中間考査、体育祭、文化祭の期間を利用して透明化し、アリザニンレッド染色液で硬骨染色した後、脱水、グリセリン浸透して標本を完成させました。生徒一人ひとりが継続的に全行程を行い、標本が完成するまでの過程を体験しました。

 
  標本にする魚類などをホルマリン固定する。



  軟骨染色するアルシアンブルー染色液を調整する。


  軟骨染色する。


  エタノールで脱水する。

  標本の作製で使用する薬品の調整は、まず作製する染色液の成分とその割合、脱水や透明化、グリセリンの浸透などに使用する各種類の溶液の濃度と使用量から量り取る原液の体積や粉末の質量を計算して求めました。次に、作製方法や手順を検討し、使用する器具を考え、実際に調整しました。実験の基本である薬品の調製を体験的に学習しました。


 
  硬骨染色するアリザニンレッド染色液を調整する。


  エタノールとグリセリンの混合液を調整する。


  硬骨染色する。


  エタノールで脱水する。


  標本を保存する。

講座の最後に、作製したいろいろな種類の透明骨格標本を比較して観察しました。

 
  キンギョの透明骨格標本


  アマガエルの透明骨格標本


  ブルーギルの透明骨格標本


 また、標本の作製に先立って「二重染色による透明骨格標本の作製」のスライドによる講義を聴き、実験の概要を学習しました。そして、作製の途中では、「骨格」について、映像とスライド、骨格標本を用いて比較解剖学的に幅広く深く学びました。

 

この講座を受講した生徒は、いろいろな動物の骨格について、体系的な知識を持つことができたと思います。それは、生物の学習意欲の向上や生命科学分野への進学につながると思います。