理化学研究所訪問
1/31にSS物理ユニット「はかる!」の一環で、2年次物理選択者15名が、理化学研究所の仁科加速器科学研究センターを見学しました。センター長であり、課題研究でもご指導をいただいた櫻井博儀様に施設を案内していただきました。
ビームエネルギーの最大値でギネス世界記録に登録されている「超伝導リングサイクロトロン」や新設されたばかりの「仁科芳雄記念室」を見学しました。研究所では、国籍、上下関係に関わらず自由に議論する研究作法(コペンハーゲン精神)が受け継がれてきたことなども教えていただきました。生徒からも、なぜ研究するのか?ニホニウムができたとき実感はあるのか?どんな人か働いているのか?どれくらい電気代がかかるのか?など多くの質問が出ました。
櫻井様からは「予想外の結果が出てきたときが最も楽しい。だからこそどんどんチャレンジしてほしい。」というお話をいただきました。最先端の研究施設の見学だけでなく、研究者を身近な存在として感じることができる貴重な機会となりました。
研究施設についての説明
仁科芳雄記念室
超伝導リングサイクロトロン
質疑応答
生徒の感想
- 世界最先端の施設を見学できて貴重な体験になった。普段なんとなく見ていた周期表が特別なものに感じた。コペンハーゲン精神にとても共感した。
- 化学の授業でふんわりとしか触れてなかった同位体の崩壊について櫻井さんたちが行なっている研究を通してより深いところまでわかって良かったです。また研究者の大変なところやモチベーションなどについても知ることができて面白かったです。これからは学校の授業で習ったことを実践的に応用したらどう使用されるかについてまで深く考えられるようにしたいです。
- 今回実際に加速器を見てみて、最初はどんなものなのかさっぱり分からなかったのですが、櫻井先生のおかげで少しずつわかってきました。また、想像したこともないような精度や温度、規模感で実際に行われていてすごい衝撃を受けました。そしてその研究が進んでいることにとても感動して、もっと知識を深めていきたいと思いました。