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SSH生物実験実習講座「ウズラ胚を観察しよう!」を行いました。

 令和元年11月16日(土)午後にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の生物実験実習講座として「ウズラ胚を観察しよう!」を本校の生物実験室で実施しました。

 

 この講座の目的は、ウズラ初期胚の観察をとおして、脊椎動物の体づくりのしくみについて理解を深めること。また、ウズラ初期胚の心臓にアドレナリン溶液およびアセチルコリン溶液を滴下して心拍数の変化を確認する実験をとおして、生体の調節のしくみの一端を理解することです。

 

 講座では、最初にスライドで講義を聴き、鳥類の発生様式と脊椎動物の体節の形成、多くの動物に共通するHox遺伝子による脊椎骨の形態形成、shh遺伝子による前肢形成のしくみについて理解を深めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 続いてウズラ胚の観察手順と心臓の拍動調節のしくみ、双眼実体顕微鏡の使用方法についての説明を聞きました。実習では、38℃で46時間孵卵したウズラ有精卵から、胚を卵黄膜ごとリング状のろ紙に貼り付け、寒天プレートに載せて観察しました。胚が透明で見分けづらく、卵黄膜が破れやすいため、やや難易度が高い操作でしたが、習熟するにつれて多くの生徒がウズラ胚を観察できました。

双眼実体顕微鏡でウズラ胚を観察する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 双眼実体顕微鏡でウズラ胚を観察する。

 

ウズラ46時間胚 体節数14  ハミルトンのステージ11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウズラ46時間胚 体節数14  ハミルトンのステージ11

 

 胚の観察後、心臓にアドレナリン溶液およびアセチルコリン溶液を滴下して、拍動の変化を測定しました。

胚にアドレナリン溶液を滴下する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 胚にアドレナリン溶液を滴下する。

 

 講座は3時間半に及びましたが、どの生徒も講義や実習に向き合う姿はとても意欲的で、最後まで集中力を切らさず、熱心に取り組んでいることが印象的でした。

 

 この講座に参加した生徒は、講義および実習で発生学の基礎的な知識と双眼実体顕微鏡による胚の観察技能を学ぶことができました。また、胚と脊椎骨を形成する体節を観察したことで、脊椎動物の体づくりの理解が深まりました。また、心臓の拍動とその変化を観察したことで、生命維持のしくみの一端に直接触れることができました。この体験は、教養や知識を広げるとともに今後の生物の学習意欲向上や生命科学分野への進路選択につながると思います。