校長日誌

3月15日(土)進取の気風No.249「第137回卒業式」

 曇り最高気温12度。第137回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業式が無事に終わりホッとしている中でこの校長日誌を書いています。私は卒業証書授与で呼名された卒業生の一人一人を壇上から見ていました。目が合うほんの一瞬に「卒業おめでとう」と心の中で伝えました。以下に、式辞の一部を掲載します。

 不動岡高校の制服を着るこの最後の日に、皆さんに一つだけ話をします。第三十代校長の武正章先生がその生き方に共感されていた、スティーブ・ジョブズ氏の言葉です。その中から2005年にスタンフォード大学卒業生に向けて述べた、有名なスピーチの一節を紹介します。‟Stay hungry, stay foolish.“は有名ですが、私は次の言葉が一番印象に残っています。Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. 「あなたの人生は限られている。だから、無駄に自分以外の人間の人生を生きないようにしてください。」ジョブズ氏は続けます。And most important, have the courage to follow your heart and intuition.「最も大事なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持つことです。」

 皆さんはまだ若い。未来が待っています。しかしながら、人生は一度きりです。今までは家族や教員に守られ、影響も沢山受けてきたと思います。しかし、これからは、自分の生き方は自分自身で決めて、自分の力で人生を切り拓いていってください。人の意見に惑わされず、自分の確固たる意志を持って行動できる人間になってください。今後、皆さんは様々な人と出会い、様々な選択肢が目の前に現れるでしょう。その時に、ジョブズ氏が言うように、他人の考えや既存の理論にとらわれてはいけません。他人の意見が雑音のように、あなたの心の声をかき消すようなことのないようにしなければなりません。自分の心のうちの声を、自分の直感を選ぶ勇気を持ってください。

 皆さんは、形はいろいろとあれども、いつかリーダー的存在になるでしょう。自分の人生をしっかり生きている人間は他人をも幸せにできるはずです。この「先行き不透明で答えがなかなか見つからない時代」であっても、高校時代に「千辛万苦」を乗り越えた経験と、「理想を指して進みゆく」姿勢が人生に生かされ、学んだこと、お世話になったことを社会に還元できる人間になるはずです。

 卒業は、自分の人生を生きる始まりです。ですから、不動岡高校時代は良かったと思い出に浸る人生は決して送らないでください。常に、今が楽しい、今が最高だという生き方をしてください。不動岡の卒業生で良かったと心から思える日はまだまだ先の話です。今は常に前だけを見て進んでいってください。

 式後、第137回生たちは綺麗になった中庭で応援団長の下に集合し、肩を組んで校歌を歌いました。そして全員で記念写真を撮りました。その後は各クラスで最後のお別れとなりますが、まだまだ時間がかかりそうです。教員としてはこうして旅立つ卒業生を見送るのはとても寂しいですが、感傷に浸っている暇もなく新入生を迎えることになります。こうして脈々と不動岡高校は続いてきましたし、これからも続いていくのでしょう。人は別れと出会いを繰り返します。お互いにこれからの新たな出会いを期待しましょう。思い切り自分の人生を生きていってください。