不動岡ニュース
10/23-24 「世界津波の日」高校生サミットin熊本に本校生徒が参加しました!
10/23-24の日程で、熊本県の熊本城ホールにおいて「世界津波の日」高校生サミットが開催されました。
11月5日の「世界津波の日」は、2015年の国連総会で日本が提唱し、採択されました。翌2016年からサミットが始まり、これまでに、高知県、沖縄県、和歌山県、北海道、新潟県で開催されています。サミットには世界各国の多くの高校生が参加し、自然災害の脅威や対策を学び、議論するとともに、交流を通じてお互いのきずなを深めます。
サミットには国内78校と海外43か国・地域の高校生約520人が参加しました。使用言語は英語です。
高校生たちは、サミットを通じて交流を深めるとともに、津波等の自然災害の脅威と対策について議論しました。
そして、最終日に、「きずな」を深めた仲間とともに、防災リーダーとして取組みを進めていくという「熊本“きずな”宣言」を採択しました。
参加した本校生徒の感想です。
★2年 田中里桜さん
初めて行く熊本で、他の県や国の高校生と英語で発表やディスカッションをしたので、とても緊張しましたが、練習した成果を発揮して落ち着いて発表でき、ディスカッションも積極的に話せました。いろいろな人に発表を褒めてもらったり、仲良くしようと声をかけてもらったりして嬉しかったです。友達もたくさんできました!たくさんの刺激を受けながら自分の力を試せて、とても良い経験になりました。このサミットに参加して本当に良かったです。
★2年 永瀬結依さん
私は今回の津波サミットを通して、多くのことを学びました。
特に、住んでいる国や地域が異なる人々が、それぞれに抱えている課題や難点、対応策を発表し、国を超えて相違点を見つめ直したり、共通点を見出したりしながら、1つの解決策や新たなアイディアを生み出すという方法は問題を解決する上で重要なことだと思いました。グループディスカッションをしながら、みんなで解決策を導けた時は、とても達成感を得られました。このような経験から、お互いの課題を切り離し、別々に解決するのではなく、相違点と共通点から1つの解決策を考えることで、グローバル化が実現していくのではないかと感じました。
2人の今後のさらなる活躍に期待しています。
サミット終了後の2人。プレゼンもやり切りました!
分科会の様子
フランスチームと記念撮影。
こちらはブルネイチーム。英語が話せるとどんどん友達の輪が広がります。
地学野外実習「城ヶ島で地学」を実施しました!
「地学野外実習」は、年3回、希望者対象に行う日帰りの探究型イベントで、三菱みらい育成財団の助成を活用して実施しています。
今年度3回目は神奈川県三浦市の城ヶ島です。城ヶ島は海岸の岩場を構成する地層が美しく、地学実習には絶好の場所で、不動岡高校では今年で6年連続の訪問です。参加人数は36名、当日は強い南風で波の高い城ヶ島でしたが、富士山を遠くに見ながら岩場を進みました。
正断層と逆断層、級化構造、スランピング構造、斜交葉理、炎状構造(オドリタフ)などの地質構造の見学、タービダイトの説明、地層の走向と傾斜の測定、地形の観察などを行いました。
馬の背洞門前の磯では海辺の生物の観察も取り入れ、幅広い学習となりました。
城ヶ島の「馬の背洞門」前の岩場で生物の観察も。
正断層(赤)と逆断層(緑)の組み合わせ。逆断層が先、正断層が後からできたことを示しています。
2年次未来探究 異文化理解 JICA講演会「国際協力の意義」
10月11日(木)の6時間目、異文化理解の授業において、国際協力機構(JICA)より徳田由美さん(資金協力業務部 実施監理第二課長)をお招きし、本年度2回目となるJICA講演会を実施しました。
徳田さんには「国際協力の意義~緒方さんの理念及び国際協力の現場から~」という演題で、国際協力の最前線でのお話をしていただきました。緒方さんの遺した「人間の安全保障」「現場主義」ということばから話は広がり、徳田さんがJICAの在外事務所(ケニア・エチオピア)で経験された実際のお話や、途上国の教育現場の実情などを聞くなかで、生徒たちはJICAの仕事内容や、日々教育を受けることのできる有難さを改めて感じたようです。
講演後には個別の質問対応が行われましたが、20名ほどの生徒が質問をするために徳田さんを訪ねていた様子が印象的でした。それぞれ、今日の講演会で気になったこと、各自の研究に関する質問など、質問内容も多岐に渡っていました。
それぞれの生徒にとって、たいへん実りのある時間となりました。
不動岡の探究学習が東日本グランプリを受賞しました!「みらい育成アワード2024」授賞式
9月28日(土)、丸の内KITTE4階のJPタワーホールにおいて、三菱みらい育成財団主催「みらい育成アワード2024」の授賞式が執り行われました。
本校は2023年度に三菱みらい育成財団の助成対象となりましたが、この度、本校の探究活動「未来探究プログラム」が高く評価され、「東日本グランプリ」を頂くことができました。2023年度に助成対象として新規採択された高校は全国で67件、その中で東日本グランプリを受賞できたことは、本校にとって大変喜ばしいことです。
本校は全校生徒が3年間を通して計4単位の探究学習に取り組みます。その対象の広さと、学年ごとに目標を定め、具体から抽象へ思考を深めていくサイクル、また充実した国内・海外研修が整っているということが主な受賞理由ということです。今年から始まった3年次の新科目「リベラルアーツ」についても、会場から多くの関心が寄せられました。
これまでSGH,SSH,外国語科などの活動を通して培ってきた経験を軸に、今後もさらに探究活動を発展させていきます。
■学際的な「科学的素養」を持った「明日の世界を創造する品格あるリーダー」を育成する未来探究プログラム ~生徒自らが主役となり実践する課題研究~
https://www.mmfe.or.jp/partners/2843/
■【みらい育成アワード2024~知見、実践、その想いを分かち合う~】を開催しました
https://www.mmfe.or.jp/news/6648/
グランプリの副賞として、盾と目録をいただきました。
本校教頭岡田によるプレゼンテーションの様子。
高校、大学、民間企業の受賞団体(グランプリ・準グランプリ)が並びました。
10月は不動岡高校 国際協力月間!
先週9/27(金)より、本校メディアセンター(図書館)前に、国際協力機構(JICA)元理事長である緒方貞子さん(1927-2019)の功績や遺した言葉を紹介するパネルが設置されました。
緒方さんは平成3年に日本人初、女性初の国連難民高等弁務官(UNHCR)に就任し、クルド人難民問題など国際紛争の最前線に立ち、世界平和の構築に懸命に取り組まれました。とことん現場主義を貫き、今一番困っている人を助けようとする彼女の姿勢から、今を生きる私たちは多くのことを学ぶことができます。
10月は「国際協力月間」として、国際協力関係のキャリアの紹介、また海外大学への進学の方法など、海外に関係する書籍もメディアセンター前にまとめてあります。また、10月10日(木)には緒方さんの功績から国際協力の在り方を考えるJICA講演会も予定されています(2年異文化理解選択者対象)。
このように、不動岡高校では、生徒が学校に居ながらも豊かな国際感覚を身につけることができるような企画が多くあります。不動岡生にはそれらの情報を敏感にキャッチし、より広い視野で物事を考えられるようになって欲しいと思います。