野球部 ~文武一道~

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中学生のみなさんへ

 不動岡高校野球部は現在、3年生11人、2年生11人、1年生8人、MG4人の計34人で「応援される野球部」をチームスローガンに掲げ、活動しています。人数は多くありませんが、その分、一人ひとりをチームの重要な戦力として考えており、日々質の高い練習に取り組んでいます。

 本校野球部の目標は「甲子園で勝負する」ことです。しかし、その目標を目指していく中で、何事にも向上心を持って取り組むこと、人間力を高めること、チーム一丸となって目標に向かうことなど、高校を卒業してからの人生で大切になることも学んでもらいたいと思っています。

 ご存知の通り、本校は埼玉県で最も歴史のある有数の進学校であり、「部活をやっていたら、勉強がおろそかになって希望する大学に合格することができないのではないか?」と思う中学生の皆さんもいることでしょう。ですが、文武両道というのはそもそも国際的に見れば当然のことであり、メジャーリーガーの中にも医師の資格を持ちながらプレーしている選手や、世界でも有数の名門大学を休学してメジャーの世界に飛び込むような選手はたくさんいます。したがって、文武両道とは本来「二つで一つ」なのです。これこそが不動岡高校野球部の掲げている「文武一道」というモットーでもあります。そのモットーのもと、昨春には県で準優勝の経験もある川越東高校を5-3で破り、県のベスト32となりました。しかし、我々が目指すのはさらに先です。

 

埼玉一の歴史と伝統を誇る本校で部活と勉強に全力を傾け、

共に甲子園を目指しませんか?

 

 

指導者紹介

監督:鈴木学

 福島県立白河高校卒業後、早稲田大学文学部に入学。早稲田大学体育会野球部では新人監督(学生コーチ)を務めた経験がある。大学卒業後は埼玉県の教員となり、伊奈学園、越谷西高校で部長として甲子園出場に貢献した。越谷西高校では監督も務め、県の上位常連校へと成長させた。蓮田高校、栗橋北彩高校でも監督としてチーム作りを行ってきた。不動岡高校は今年で4年目となる。「走っても野球は上手くならない、殴っても野球は上手くならない」がモットーで、野球の知識は日々アップデートされており、新しいことに積極的に取り組んでいる。

 

部長:荒井秀樹

 開智高校卒業後、埼玉大学教育学部に入学。埼玉大学硬式野球部では4年時に主将を務めた。国立大学がいかに選手を集めている私立大学に勝利するかを考えて4年間野球に取り組んできた。大学卒業後は埼玉県の教員となり、草加西高校を経て、今年で不動岡高校4年目を迎えた。現在もクラブチームで内野手として活動を続けており、選手へ練習メニューを紹介する際は「まずは自分がやってみてから」を信念としている。SNSや書籍等を通じて、いいと思ったものは積極的に選手に紹介し、使う、使わないは選手が決めれば良いというスタンス。選手が試合で活躍するのが何よりの喜び。

 

卒業生の声

第133回卒業生 加藤将義(熊谷・妻沼西中出身) 京都大学経済学部

 私は不動岡高校野球部に所属したことにより数えきれない程多くのことを得ることができましたが、その中でも一番決定的であったであろうものは逆算する力だと思います。逆算する力というのは、ある目標に対して自分はどの位置にいるかを分析し、さらに目標達成のために今の自分には何が必要なのかを判断する力だと考えています。私は公立高校である不動岡高校が強豪私立に勝つためには何が必要なのかを本気で考えることを通して、この力を身につけることができました。そしてこの逆算力は受験勉強をはじめ、これからの人生全てにおいてプラスに働くと思います。ここでしか成し得な成長をさせてくれた不動岡高校野球部には、とても感謝しています。 

 

第133回卒業生 大島光平(熊谷・東中出身) 早稲田大学創造理工学部

 

 自分が野球部に入って良かったと感じたことは2点あります。1つは視野が広がったことです。入る前はただ野球が出来たらいいなと思っていましたが様々な仲間や先生方、トレーナーの方々の話を聞く機会が多く様々なテーマについて関心が広がりその考え方は野球にも勉強にも活用出来る場面がありました。2つ目は責任感を養うことです。野球部は不動岡生の中でもトップの集団となることを目標にしており、学校での生活を通して野球部としての自覚と責任により、有意義な学校生活を送ることができると思います。

 

第133回卒業生 飯塚朋仁(茨城・五霞中出身) 埼玉大学教養学部

 私は野球部に入って、互いに高め合える仲間と出会うことができました。野球に関する能力測定の結果や、顧問の先生やマネージャーが各練習試合の打席の結果をまとめ、部員に提示してくださる打率などのデータを、一緒にチームメイトと見ながら話すことで「負けたくない!」という気持ちが芽生え、共に高め合うことができました。高め合うことができたのは野球に関してではなく、勉強に関してでも同じです。野球部は負けず嫌いな性格な人が多く、毎回の模試や定期テストの順位を競っていました。この高め合いが野球部の進路実現にも繋がっていったのだと思っています。私自身入学直後は、野球部に入るつもりはありませんでしたが、野球部に入っていなかったら今の自分はないと思います。ぜひ、皆さんも野球部で文武一道を果たしてください。

 

 

選手の声(不動岡高校野球部に入部してよかったこと)

「時間が限られている中でどのように練習すればいいかなど考える能力が育った」

「色々なことに努力するようになった」

「野球が楽しめる」

「先生方が丁寧に指導してくれる」

「意識が高い中で楽しさもあるところ」

「新しい見方で野球を見ることができ、新しい体験ができる」

 

132回生(R1年度卒業生)野球部大学合格実績

国立大学:東北大学、埼玉大学、茨城大学、福島大学

私立大学:立教大学、明治大学、中央大学、法政大学、学習院大学、成城大学、明治学院大学、東洋大学

他多数

 133回生(R2年度卒業生)野球部大学合格実績

国立大学:京都大学、埼玉大学、広島大学

私立大学:早稲田大学、慶應大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学

     武蔵大学、成蹊大学、成城大学、明治学院大学

他多数

 

 

興味やご質問のある方は野球部顧問の荒井までご連絡ください。

mail:arai.hideki.09@st.spec.ed.jp

TEL:0480-61-0140

野球部日誌「質実剛健」

野球部日誌 「質実剛健」

シード権ならず…

春季埼玉県高校野球大会1回戦 vs西武文理 6-9●

       123 456 789 R

不   動   岡 000 001 500 6

西 武 文 理   000 801 000 9

 

昨年は実施されず、2年ぶりに開催された春の県大会。不動岡高校にとっても2年ぶりの春の県大会となりました。前回の県大会では県準優勝の経験もある川越東高校に勝利するなどの結果を残すことができました。

そして、今大会初戦の会場は川越東高校を破った所沢航空公園野球場。

 

先発の浅沼は地区予選同様、危なげない立ち上がりで3回までをテンポよく抑えます。早めに点を取りたい打線でしたが、打線は相手投手の変化球に上手くかわされてしまい、点を取ることができません。

すると、4回。浅沼が相手打線に捉えられはじめ、1死2、3塁のピンチを迎えます。ここで相手打者の放った当たりはピッチャ―ゴロ…かと思いきや、浅沼のグラブを弾き、内野安打となり、1点を先制されます。続く打者に死球を与え、満塁で相手の1番打者に1塁線を抜かれる三塁打を浴び、3点追加、そこからさらに点数を追加され、一挙8点を奪われます。地区予選で幾多のピンチをしのぎ、自責点0で県大会まで来た浅沼が崩れ、チームには嫌な雰囲気が流れますが、後続を受けた3人の投手陣が4イニングを1点に抑えて味方の反撃を待ちます。

すると、打線は6回表に途中出場の高橋が内野安打を放ち1点を返すと、続く7回表は後藤、鈴木、川田の三連打のあと、浅沼のタイムリー、村岡の三塁線を破る二塁打で3点差まで迫ります。

しかし、打線の反撃もここまで。4回の8点が重くのしかかり、6-9でゲームセット。シード権を目指しましたが、その目標は叶いませんでした。

 

 

投打が噛み合って勝つことができる(10-0など)理想のゲームというのはそう多くありません。地区予選代表決定戦のように打線がしんどい時には投手が踏ん張り、今回の試合のように投手がしんどい時には打線が奮起する。持ちつ持たれつで、お互いにカバーし合えるのが野球の醍醐味でもあり、理想的なチームでもあります。それだけに、県大出場の立役者となった浅沼を、今回は打線で援護してあげたかったところ。

秋の練習試合、五校リーグでは打線が非常に活発でした。その影を追い求めるわけではありませんが、春先以降の練習試合を見ていると、不動岡打線は「まだまだこんなものではない」と思いますし、まだまだ打線として機能するはずです。

 

ただ、もう夏までの時間はそれほど多くありません。我々スタッフ含め、夏に向けて進んでいくしかありません。

 

 

最後になりますが、保護者の方々含め、応援に来ていただいたOBの方々、3月に卒業したばかりの133回生の皆さん、応援部の皆さんありがとうございました。

夏に結果で返せるように頑張っていきます。

令和3年度春季埼玉県高校野球大会抽選会

本日、県大会の抽選会がありました。

コロナウイルス対策ということもあり、昨年度の夏から抽選会には各校顧問1名のみ参加という状況が続いております。本日は授業の関係で監督が参加できず、部長の私が抽選会に参加したため、私が抽選を引きました。

高校時代は副主将という立場であったため、大会の抽選を引いたことはありませんでしたし、大学時代も主将こそ務めたものの、基本的にリーグ戦ですので、抽選を引いて対戦相手が決まるということはありませんでした。したがって、教員となって初めて抽選を経験しました。感想から言うと、とてつもなく緊張しました。高校時代、主将のくじ運の悪さを嘆いていた当時の自分を戒めてやりたいと思うと同時に、主将には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。予備抽選の段階では50校中36番目ということで後半の方だったこともあり、次々と埋まっていくトーナメント表を見て、より緊張が強まっていきました。

いざ、自分の番となって引いたところ、初戦、2回戦ともにまだ学校名が入っていないところを引いたので、「後から入ってくるのだから自分の運の問題ではない」と言い聞かせながら最後まで抽選結果を聞いていました。そもそも、我々不動岡高校は秋の県大会に出場したわけではなく、チャレンジャーの立場ですし、当然ながら全て県大会まで勝ち上がってきているチームなので、対戦校に関わらず、一筋縄では行かない、手強いチームばかりだということは理解しています。が、夏へ繋がる大会としてやはり、最低でもシード権獲得はしたいという思いが本校としてもあります。

 

前置きが長くなりましたが、本校の初戦は4月24日(土)の第2試合目に所沢航空公園野球場で西武文理高校と対戦することになりました。県の上位への進出を何度もしている学校です。我慢を強いられる場面も多くなるかと思いますが、「最後に1点でも多く取っていればいい」という監督の言葉の意味を再度噛み締め、初戦に臨んでいきたいと思います。

県大会の舞台でも、挑戦者の気持ちを忘れず、最後のアウトまで粘り強く戦ってくれることと思います。春の大会を通じて選手たちは大きく成長してくれています。まだまだ成長してくれるはずですし、我々スタッフも選手の成長を楽しみにしています。

ぜひ、県大会でも不動岡高校の応援をよろしくお願いします。

 

県大会出場決定!

4月10日、13日に行われた東部地区予選の結果をお知らせします。

 

東部地区予選1回戦 vs蓮田松韻 9-2○ (8C)

       123 456 78 R

不   動   岡 100 223 01 9

蓮 田 松 韻   000 001 10 2

 

初回、2番鈴木のライトオーバースリーベースから幸先よく1点を先制しますが、その後はランナーを出しながらも点数の入らない嫌な展開が続きます。しかし、先発の浅沼は味方の援護がない中でも粘り強い投球を続け、5回まで0で抑えます。奮起したい打線は4回に先頭の阿部がヒットから盗塁を決めランナー3塁とすると鈴木のスクイズ、さらに5番浅沼の中前タイムリーで2点を追加します。この得点を皮切りに流れを掴み、以降は得点を重ね、終わってみれば9-2の8回コールドで勝利を収めました。

 

 

東部地区予選代表決定戦 vs獨協埼玉 3-2○ (延長10回)

       123 456 789 10 R

不   動   岡 010 000 100 1 3

獨 協 埼 玉   002 000 000 0 2

 

2回に平井のレフトオーバーツーベースで幸先よく先制をします。しかし、3回裏に四死球にミスが絡み、勝ち越しを許すと、3回からは相手投手の前にチャンスこそ作るものの本塁での封殺も何度か重なり、追いつくことができません。そんな嫌な流れの中、7回に代打・後藤の左前ヒットを皮切りにチャンスを作ると、2死から川田の右前安打で同点に追いつきます。両チームの粘り強い守りで9回では決着がつかず、延長戦へ。先頭の増田が右前ヒットで出塁すると、四球、内野安打で満塁。1死後、代打でヒットを放った後藤の痛烈な当たりは相手のミスを誘い、勝ち越しに成功します。10回の裏は浅沼が三者凡退で完璧に抑え、ゲームセット。浅沼は味方のミスや相手からのプレッシャーにも動じず、10回を投げ切り、11奪三振の好投を見せました。

 

 

 

昨年の9月6日、秋季大会地区予選で庄和高校と対戦し、22-1で負けたところからこのチームは始まりました。その悔しさを忘れず、選手たちはここまで来たと思います。監督をはじめとした我々スタッフもあの日の悔しさを忘れたことはありません。投手陣の立て直し、守備の基礎、打席内でのメンタリティ...、様々なところでアドバイスをしてきました。秋季大会後、腐ってもおかしくない状況の中、選手たちは本当に良く頑張ってきたと思います。

秋季大会から2カ月後に行われた秋の五校リーグでは優勝し、春への希望が見えてきたところで、12月末からの県内高校での部活動停止。定期考査等の関係もあり、本校では3月の中旬からようやく部活動が再開できました。正直、ここまでできるとは思っていませんでした。しかし、選手たちは部活動ができなかろうが、学校での学び、オンラインでのミーティング、読書、野球ができないもどかしさなどを通し、精神面でのタフさを身につけてくれたように思います。昨日の試合終了の瞬間、「よくここまで良いゲームができるようになったな」と感慨深くなり、目頭が熱くなりました。反省点はありますが、本当にナイスゲームだったと思います。

 

まずは夏に向けて第一歩を踏み出しました。大きな二歩目を踏み出すために、地区予選での課題を潰し、県大会でのベスト8以上を目指していきたいと思います。

県大会でも不動岡高校野球部の応援をよろしくお願いします。

埼玉県春季高校野球大会東部地区予選抽選会

昨日、春季大会東部地区予選の抽選会が行われました。

本校の初戦は4月10日(土)の9時から、越谷市民球場で蓮田松韻高校との対戦となります。

 

秋季大会で大敗を喫して以降、選手たちは大きく成長してきました。練習試合で少しずつ、チームの形が見え始め、11月の五校リーグでは優勝しました。12月末からコロナウイルス再拡大により、部活動休止期間となりましたが、3月に再開して以降の練習試合も順調に来ています。ここまでの成長を感じられる大会になればと思います。

今回の地区予選では保護者などの関係者以外は観戦できませんが、ぜひこの春の不動岡高校野球部の応援をよろしくお願いします。

コロナウイルスを乗り越えて

久しぶりの更新となります。

 

この1年は新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。

夏の大会が終わり、新チーム開始直後に秋季大会がありました。この秋季大会では地区予選初戦で庄和高校に5回コールドで大敗を喫します。どのチームも同じ状況だったので、言い訳にはなりませんが、3月~5月までの休校、時間短縮で行う部活動、8月中旬から始まった代替大会など、チームを作り上げる時間が足りませんでした。今思えば、我々指導者にももう少しできることは何かあったのではないかと反省しています。

 

 

正直、このままチームはダメになってしまうのではないかと思いましたが、この敗戦をきっかけにチーム内の意識改革が進んでいきました。何か上手くなったとか、急激に技術が上がったということはありませんが、秋季大会後の練習試合では好ゲームを繰り広げることができるようになり、11月に行われた近隣地区の大会では優勝することができました。

チームが上り調子の中、冬の練習に良い雰囲気で臨めると期待していました。しかし、12月の末から3月の上旬まで県内公立学校では感染拡大対策の一環として部活動停止の措置がとられ、練習の再開は3月10日からとなりました。今でも制限がある中での活動になっています。ただ、春季地区予選はもう目の前に迫ってきています。このような状況下ではありますが、やるしかありません。また、現2年生は夏の大会まで残された時間もそれほど多くありません。

 

制限のある中でどこまでできるのか。生徒たちの頑張りに期待し、見守り、我々指導者も逆境の中で成長していきたいと思います。

令和2年度夏季埼玉県高校野球大会東部地区 準々決勝 vs昌平

    123 45   R

昌 平 364 00 13

不動岡    000 10  1

 

初回から昌平の強力打線を前に新チーム結成時からの課題であった投手陣が打ち込まれてしまいます。そこに今までなかった守りのミスも重なり、3回までに大量リードを許してしまいます。

しかし、4回を0で抑えるとその裏、四球からチャンスを作り、1年の時からチャンスで無類の強さを誇る田口のタイムリーで1点を返します。そして、5回表のピンチを0で凌ぎ、その裏の攻撃。途中出場の3年今西が中前ヒット、1番主将の大島(光)が中前ヒット、途中出場の3年内堀が中前ヒットで無死満塁のチャンスを作ります。が、後続が倒れ、万事休す。3年生最後の夏が終わりました。

序盤で大量点を失ったものの、最後の最後まで彼ららしく、泥臭く粘りを見せてくれました。

 

今の3年生は監督も私も不動岡で初めて3年間見てきた生徒たちになります。彼らを初めて見た時には正直、ここまでの成長は想像できませんでした。

2019年8月19日。新人戦は初戦であっけなく敗れました。あれから1年。素晴らしい成長を遂げてくれました。

 

3年生には失礼ですが、正直、能力自体はそこまで高くないと思います。監督と私が赴任してきたときの3年生、2年生(今年3月に卒業)、そして今の2年生、1年生と比較すれば明らかに今の3年生は実力的に劣ります。しかし、彼らの素晴らしいところは「マインドセット」と「チームワーク」にあります。この2点に関して言えば、どの世代よりも群を抜いて素晴らしいものを持っていました。

野球はもちろん、勉強も含めて何事にもひたむきに、真摯に取り組む「マインドセット」。グラウンド内ではアドバイスをし合い、休みの日には全員でディズニーランドへも行く「チームワーク」。これが彼らの強さだったと思います。

3月から5月まで3カ月が休校期間となり、本校は考査期間等も重なり、2月中旬から6月中旬までの4カ月もの間、部活動は一切行えませんでした。しかし、彼らはそんなことをものともせず、休校期間明けに投げ方が良くなり、スイングが鋭くなり、柔軟性が増している生徒が数多くいました。勉強面でもこの休校期間を活かし、成績を着実に伸ばし、志望校へと着実に近づき、模試や定期考査で上位に食い込んでいる生徒もいます。

なぜ、彼らはそうなのか。それは彼らが「自律」した集団であるからでしょう。

正直、休校期間が明け、代替大会が開催されると決まった時、入試が今年から変わること、授業が遅れていることなどもあり、「もしかしたら、3年生は最後の大会に出場せずに、引退してしまうかもしれない」と思いました。現に野球はもちろん、他に代替大会が行われている部活動でも、最後の大会に出場せずに引退した3年生は全国にたくさんいます。ですが、不動岡高校野球部の3年生は我々指導者に言われるまでもなく、最後の大会まで続けるという選択をしてくれました。「引退するのでは」と考えていた自分が恥ずかしくなりました。と同時に、彼らの前向きなところに救われました。

我々、大人はいつからか、「できない」、「やれない」理由を探してしまっているのでしょう。高校生たちから見れば、ダサい大人になってしまっているのかもしれません。

 

効率化が賛美され、好きなことだけやることが美化されがちな風潮がある今、効率だけを考えれば、受験に専念する方が良かったでしょうし、好き好んで猛暑日の練習をする人はいないでしょう。そんな雰囲気に流されてもおかしくない中で、自分たちの意志で最後の大会への出場を決め、受験勉強あり、夏季補習ありということをハンデとせず、すき間時間を自分たちで見つけて、練習時間を確保し、彼らは東部地区のベスト8を勝ち取りました。そんな彼らだからこそ、このような結果を残すことができたのでしょう。

 

話は変わりますが、8月15日は、終戦の日ということで、シートノック前に黙祷がありました。監督は「高校野球の年数と夏の甲子園大会の回数がなぜ違うのか、その意味を考えなさい」と言っています。今年の3年生は、この言葉の意味をを深く考えさせられ、「当たり前」の有難みを感じた夏になったと思います。

 

例年であれば、一昨日は甲子園の2回戦ごろです。いつもより長い夏を3年生は存分に楽しんでくれたのではないでしょうか。

次のステージでの活躍も期待しています。 2年半ありがとう!

※写真撮影のため、マスクを外しています。

令和2年度夏季埼玉県高校野球大会 3回戦 vs獨協埼玉

     123 45 R

獨協埼玉 121 02 6

不 動 岡     500 14 × 19

 

初回、エラーでランナーを出すと、相手の4番打者にタイムリーツーベースを打たれ、先制を許します。しかし、その裏、先頭の大島(光)が初球を右越え三塁打とすると、そこから打線が繋がり、5点を先制する非常に良い滑り出しを見せます。

ところが、2回2死をとったところで、前回登板で好リリーフを見せた先発の加藤がアクシデントで降板。「加藤のために」という思いが空回りをするのか、打線は初回以降点数を加えることが出きず、獨協埼玉に1点差まで迫られます。

そんな嫌な流れの中、4回表が終了したところで副主将の今西が選手たちに檄を入れると、それに呼応するかのように、打線がつながりはじめ、一挙14点を奪います。

終わってみれば、19得点を奪い、5回コールドで勝利することができました。

 

降板した加藤の思いを受け継いだ3年生たちが素晴らしい攻撃を見せてくれました。このままでは終わらせないという3年生の最後の大会にかける気持ちを強く感じる試合となりました。2年生にとっても、今日の試合は印象に残る試合となったのではないでしょうか。

 

この試合のMVPは先頭で初球を三塁打にした大島(光)です。

ただ、個人的には2回、3回と淡白な攻撃が続く中で4回の先頭打者として、粘って四球を選んだ秋池がチームの嫌な流れを引き戻した陰の功労者ではないかと思います。素晴らしいチームプレーだったと思います。

 

見ているこちらまで胸が熱くなるような試合でした。ナイスゲーム!

令和2年度夏季埼玉県高校野球大会 2回戦 vs久喜北陽

     123 456 7 R

久喜北陽 020 010 0 3

不 動 岡     101 140  ×  7

 

初回、4番佐藤の一二塁間の当たりで2塁ランナーの大島(光)が好走塁を見せ、先制します。

その後、逆転を許し、中盤までは取っては取られのシーソーゲームとなります。

同点で迎えた5回裏、1番からの攻撃でチャンスを作ると、4番佐藤の中前タイムリーで勝ち越し、6番田口の三塁線を破る2点タイムリーでダメ押しに成功します。

6,7回は2回途中からリリーフした加藤がテンポの良いピッチングでリズムを作り、バックも守備で応え、勝利しました。

初戦を大量得点で勝ち上がった久喜北陽高校が相手ということで、勢いに飲まれないか心配でしたが、先制点を取り、2回のピンチを2点で凌いだことにより、リズムを作っていくことができました。

 

この試合のヒーローは3打数2安打2打点の4番佐藤と2回無死満塁のピンチでマウンドに上がり、6イニングを被安打2の好投を見せた加藤です。

実戦から離れる機会も長かったですが、走攻守において、それを感じさせない判断の良いプレーが目立ちました。

ナイスゲーム!

最後の夏に向けて

こんにちは。埼玉県では明日から夏の大会が始まります。コロナウイルスの影響で3年生にとっての最後の大会がなくなるのではないかという危惧もありましたが、無事開催できることに感謝したいと思います。

本校の初戦は8月12日(水)の9:00から幸手ひばりヶ丘球場で八潮高校と久喜北陽高校の勝者と対戦することになっています。今年は現地に来ていただくことはできませんが、ぜひご自宅などから応援していただければと思います。

 

休校期間となった3月から5月の間、本校野球部は「Google Classroom」で本の紹介などを行ってきました。甲子園に向けた夏の大会がなくなることが決まったあと、3年生がどのような思いでいるか心配でしたが、代替大会が開催されると決まったあとは目標を切り替え、最後の大会でいい結果を残すことにフォーカスして取り組んできました。正直、辞めてしまう3年生もいるのではないかと思いましたが、勉強と野球は別物ではないという「文武一道」を実践すべく、誰に言われるでもなく、最後の最後まで本気で全員が最後の大会に向けて取り組んでいます。6月以降も県のガイドライン等で練習時間や練習日数の限定があり、例年のように満足いく仕上がりではないかもしれません。また、今週から3年生は夏期補習が始まり、野球部の生徒もほとんどが朝早くから夕方まで勉強に励んでいます。そんな中でも、3年生は空きコマを上手く使いながら、暑い中でもウェイトやノック、打撃練習に汗を流しています。ここまで本気で勉強に野球に取り組んでいる彼らを誇りに思います。

そんな彼らだからこそ、最後の大会では成長した姿を見せてくれることでしょう。

 

 

さて、昨日は「今年は応援に行けないので、激励会をさせてください!」という申し出が応援部からあり、激励会を開いてもらいました。今年はコロナウイルスの関係で、様々なところで「コロナウイルスだから仕方ないよね」ということで、「やらない理由」を我々は探しがちです。しかし、生徒自ら、「こんな状況だからこそ、やりたい!」という熱い思いを持って、応援してくれることをとても嬉しく思いました。そして、3年生が学校生活にも真摯に取り組んできた結果だと思います。

彼らの若いエネルギーに、「我々大人も負けていられないな」と思わされました。

そもそも、我々教員は生徒たちから学ぶことが非常に多くあります。年下かもしれませんが、彼らのひたむきに取り組む姿勢を見ていると、「自分もまだまだ頑張れるんじゃないか」と刺激を毎日受けています。特に今年、3年生の担任をしていると、より強く感じます。

 

1年生の部日誌に「このように応援される野球部を作ってきたのは自分たちではなく、3年生です。自分たちも応援される野球部になるべく、日々野球にも学校生活にも妥協することなく取り組んでいきたいです。」と書かれていました。この気持ちを忘れなければ、この良き伝統は引き継がれていくことでしょう。「3年生の姿を見て、1,2年生が育つ」これが強い組織だと思います。彼らの成長が楽しみになりました。

 

※写真撮影のため、マスクを外しております。

※写真撮影のため、マスクは一時的に外しています。

「ありがたい」こと

こんにちは。この4連休は雨のため、昨日の練習試合が1試合中止となってしまいました。24日の練習試合が行えただけ恵まれているとポジティブに捉えたいと思います。

今年は例年と違い、8月の代替大会への準備と共に、9月からの地区予選に向けて、新チームへの移行も同時に行う必要があります。しかも、1年生は先日入部してくれたばかり…。しかし、こんな状況であるからこそ、焦らずにじっくりといきたいものです。

 

さて、この4連休初日に野球部の保護者会がありました。OB会の方にも参加していただき、OB会の方々に作成していただいたタオルも見せていただきました。

こちらのタオルにある「不動岡」の文字は阪神タイガースの応援タオルの文字をデザインしている、南野晃鳳様に書いていただいたものです。この字のように力強く、勇猛に試合に臨んでいきたいと思います。

 

また、保護者の方々が鶴文字を作成してくださいました。「思いを繋ぎ、打線を繋ぎ、勝ちを繋げていってほしい」という思いが込められています。

 

このように周りの人々に支えてもらうということは当たり前ではありません。監督も常々、「勉強も、野球もさせてもらっていることは当たり前ではないのだから、どちらもできることに感謝しなきゃいけない」と言っています。今回のコロナウイルスをきっかけにして、我々も、生徒もいつも当たり前であったことが「有難い」ということに再度気づかされました。

 

感謝の気持ちを忘れず、これからの日々を大切にしていきたいと思います。