野球部日誌 「質実剛健」
東部地区夏季新人大会 準々決勝vs春日部共栄
8月23日(水) 準々決勝 vs春日部共栄 0ー4 ×
123 456 789 R
共 栄 200 020 000 4
不 動 岡 000 000 000 0
遅くなりましたが、8月22日(火)に1回表2死ランナーなしカウント1-1で天候が悪化して、翌日8月23日(水)に継続試合となった夏季新人戦準々決勝の結果を報告致します。
前日の2アウトから継続でしたが、初めての継続試合ということもあり、試合の入りは難しく、不思議な感覚でした。前日にテンポよく2死を取りましたが、そこから初回に2点を先制されてしまいます。その後、満塁となるものの先発の森(②・鷲宮東)が耐え抜き、ピンチから逃れます。早めに追いついて流れにのりたいところでしたが、走者こそ出すもの、相手の粘り強い守りによってホームで刺されたりと、なかなか点を取ることができません。
ここまでの3試合を全てコールドで勝ち上がってきている春日部共栄の協力打線相手にどこまでできるか楽しみ半分、不安半分でしたが、バッテリー中心に粘り強く守り切り、ピンチこそ迎えるものの追加点を与えません。
先に点を取りたい不動岡打線でしたが、5回に下位打線からチャンスを作られ、2点を追加されてしまいます。
先発・森の球数がかさみ、このままズルズルと点差を付けられていくかというシーンもありましたが、簡単には点数を与えず、接戦に何とか持ち込んでいきます。
迎えた7回裏、ついにチャンスが訪れます。先頭小林(②・杉戸)がレフト前ヒットを放ち、田頭(①・幸手)のバントで進塁します。2アウト二塁のチャンスで代打渡辺(②・白岡南)はレフト前ヒット!!小林はホームを目指しますが、タッチアウトで惜しくも得点することはできず、点差を縮めることができません。
8回、9回と無失点で抑え、反撃の機会を伺いますが、相手エースの気合のこもった投球にチャンスを作ることができず、惜しくも敗れてしまいました。
前チームでの1年は本番で勝つことの難しさを知り、選手たちは新チーム最初のミーティングから「勝ちたい」という思いを強く持ってやってきましたし、8月の練習試合からは「勝ちにこだわる」を掲げてやってきました。この1カ月紆余曲折がありながらも、少しずつ良い形になりつつあります。
何とか秋のシード権を獲得して、自信もついてきている中で今日の準々決勝。前チームに見られた勝負弱さや我慢できずに失点を重ねるシーンは減り、投手陣も野手陣もよく粘っていました。なかなか、背番号をつけて本気で試合をする機会がない中で、フルメンバーの私学四強を相手に堂々と渡り合う試合ができたことは大きな財産になるでしょう。
しかし、このゲームを「惜しかった」、「負けたけどナイスゲーム」で終わらせるつもりはありません。選手も私も「勝てた」と思っていますし、強豪校相手に勝つために日々練習を積んでいます。
選手たちが後日提出したノートでは、もっとやれる、もっとできる、ここは改善できるというようなポジティブな言葉が並んでいました。秋の大会まで残り2週間。わずかな時間ですが、今大会で見つかった課題を修正し、県大会へ進んでいきたいと思います。
個人的に今回の試合で印象的だったのは、春の大会や夏の大会の劣勢時や苦しい場面で感じたベンチ内での重苦しい雰囲気がなかったことです。マネージャーの鈴木は「ベンチへ戻ってくるときも選手全員が笑顔だったことが、何よりも嬉しかった」と語っていました。この新人戦を通して、チームが大きく成長したと手ごたえを感じた場面でした。
暑い中、OBや保護者のみなさん、毎試合応援に来てくださりありがとうございました。これからも全力で勝利を掴んでいきたいと思います。今後とも不動岡高校野球部の応援をよろしくお願いします。
東部地区夏季新人大会 2回戦vs杉戸農業
新人戦2回戦は初戦を不動岡と同様、5回コールドで勝ち上がり、勢いのある杉戸農業。シード権をかけた熱い戦いの予感がします。
8月20日(日)2回戦 vs杉戸農業 15-0(5C) ⚪︎
123 45
杉 戸 農 000 00 0
不 動 岡 122 10 × 15
守りにつく1回表、ヒットを許すものの先発の伊藤(②・越谷東)が無失点で抑え幸先のいい滑り出しとなったこの試合。1回裏から打線が機能します。2アウトながら、相手の併殺崩れで残った走者を1塁に置き、迎える打者は4番の佐藤(②・越谷西)。新人戦直前の練習試合では苦しんでいた4番が振り抜いた打球はレフト線へのタイムリーツーベースとなり、先制点を奪います。
2回表に伊藤のテンポの良いピッチングで攻撃へのリズムを作ると、裏には大会初スタメンの先頭小島(①・久喜)がライトへのヒットから攻撃がつながり、2アウト2・3塁のチャンスを作ります。ここで、今大会未だノーヒットの1番髙橋(①・行田埼玉)に待望のヒットが2点タイムリーヒットとなり、小刻みに得点を重ねていきます。
3回にも2点を追加し、迎えた4回裏。前の試合で14点を取った打線が火を吹きます。先頭の田頭(①・幸手)がレフト前にヒットを放つと、9番の伊藤が送り、髙橋のレフト前ヒットで1点、2アウトとなりますが、3番田口(②・蓮田)が四球を選ぶと、4番の佐藤が左中間を破るランニングホームランを放ちます。走者なしとなりますが、以降も打線が続き、2アウト満塁で大会初打席の中村(②・瓦葺)。初球でレフト前へ痛烈なタイムリーヒットを放つと、ベンチの雰囲気は最高潮に達します。続く高橋がこの回2本目のタイムリーを放つと、2番の代打齊藤(②・菁莪)が追い込まれながらも粘ってタイムリーを放ち、この回だけで10点を奪います。
5回は捕手の田口がマウンドに上がり、テンポよく投げ込み三者凡退で抑え、5回コールドが成立。見事に目標としていた秋季地区予選のシード権を獲得することができました。
スタメンはもちろん、代打の選手もヒットを放つなど、チームの底上げが徐々にできている手応えを感じています。シード権を獲得したならば、あとは1つでも多く勝ち上がっていくのみです。
本日は暑い中でしたが、日曜日ということもあり、牛島球場の1塁側スタンドがいっぱいになるほど多くの方々が来てくださいました。応援にきてくださったOBや保護者のみなさん、ありがとうございました!
次戦以降も一戦必勝で頑張ります。
東部地区夏季新人大会 1回戦vs草加南
甲子園での熱戦が続く中、埼玉では新チームで初めて背番号を背負い戦う、新人戦が行われています。この新人戦では秋の地区予選のシードを決めるため、新チーム結成して間もないとはいえ、非常に重要な大会です。
8月18日(金) 1回戦 vs草加南 14-1(5C) ⚪︎
123 45 R
草 加 南 000 01 1
不 動 岡 049 1 × 14
守りにつく1回表、ヒットや四球による出塁を許したものの公式戦初登板初先発の伊藤(②・越谷東)は0点に抑えます。しかし、練習試合で好調の打線は裏の攻撃では出塁することが出来ず、得点なしの状況で1回が終了しました。
しかし2回裏、先頭の4番渡邉(②・白岡南)が相手のミスで出塁し、5番小林(②・杉戸)がセンター前ヒットで続くと、7番田口(②・蓮田)がライトオーバーのスリーベースを放ち、先制点を奪います。その後、9番伊藤も2点タイムリーを放ち、一挙4点を奪います。
伊藤のテンポの良いピッチングによって守りにもリズムが出てきた3回裏、1アウト後に死球によって出塁した横山(②・川里)が2つの盗塁をきめ、5番小林②の左中間を破るタイムリーツーベース、続く6番大久保(②・久喜東)のランニングホームランで走者が全員帰ってきました。
その後もヒットや四死球による出塁が続き、一巡した後の4番渡邉が右中間にタイムリースリーベースを放ちます。この回は2アウトから9点を取ることが出来ました。
守りではライン際の打球に上手く反応するサード横山の好プレーなどによって点差があるものの落ち着いた守備で三者凡退に抑えます。5回表に救援登板した玉虫(②・瓦葺)がミスも絡み1点を失ったものの最小失点で凌ぎ、5回コールドで勝利しました。
ベンチに控えていた佐藤②の「攻撃の時はスタメンがベンチで休めるように俺たちが声を出すんだ、今日はクタクタになって帰るぞ」の言葉通りに、必死で声を出すベンチ。そして、ヒットを出すと笑顔で、拳を突き上げて喜ぶ選手。新チーム結成前から課題となっていた"ベンチの雰囲気"が改善されているように感じました。
OBや保護者のみなさん、暑い中での応援ありがとうございました。
第105回全国高校野球選手権埼玉大会
久しぶりの更新になってしまい、申し訳ありません。
不動岡高校野球部は新年度となり、1年生12名(選手10名、マネージャー2名)が新たに新入部員として不動岡高校野球部に加わってくれました。
冬を越え、シーズンが始まり、着実に力を付けていることが確信できた3月。ところが、春の地区予選では3月の練習試合で勝利していた越谷西高校相手に大敗を喫し、チームの状態は一時どん底まで落ち切りました。そんな中でも、ミーティングを重ね、少しずつ少しずつ歩み続け、エース釣部の復帰と共にチームの調子が徐々に調子が上向いていった6月。甲子園出場経験のある成立学園や石岡一高、春の群馬ベスト16の常磐高校などと練習試合を行いながら、夏は勝ち上がれるという手ごたえを持って初戦を迎えました。
7月9日(日) 1回戦 vs草加東 7ー8 ×
123 456 789 R
不 動 岡 510 000 100 7
草 加 東 200 031 02 × 8
不動岡高校打線はたくさんの応援の後押しもあり、初回から爆発します。先頭の横山が死球で出塁すると、盗塁に成功します。続く2番の大久保はレフト線に2塁打を放ち、幸先よく先制に成功します。するとそのあと、相手のバッテリーエラーもありながら、四球や安打を絡め5点を一挙先制します。先発の釣部は初回こそ、安定せずに2点を失いますが、2回以降は失点を許しません。ところが、不動岡打線は3回以降、チャンスこそ作るものの、打線がつながりを欠き、なかなか追加点を取ることができません。
嫌な流れの中、釣部は5回裏に先頭打者に内野安打を許すと、続く打者に左中間を破られ、1点を返されます。何とか2死までこぎつけますが、4番に四球を与えると、続く5番打者にはライト線にスリーベースを打たれ、1点差まで詰め寄られてしまいます。続く6回には押し出しで1点を献上し、ついに試合を振り出しに戻されてしまいます。釣部はここで降板となりますが、2死満塁から登板した2年生の大久保がこのピンチを三振で切り抜ける見事な火消しを務めます。
大久保の好リリーフに応える形で、不動岡高校は7回に相手のミスも絡み、勝ち越しに成功。7回裏も大久保が抑え、1点差のまま終盤を迎えます。
迎えた8回の裏、1死2・3塁で3番打者に高めに浮いた変化球をはじき返され、この試合初めての勝ち越しを許してしまいます。不動岡高校の攻撃は9回のみという状況に追い込まれますが、不動岡ベンチは活気にあふれていました。先頭の田口がセンター前を放つとそこから打線がつながり、無死満塁を作ります。ここで背番号6を付けながら、ケガでスタメンから外れていた渡邉が代打として向かいます。渡邉が2ストライクから放ったレフト線を襲う痛烈な打球は惜しくもファール。最終的に渡邉は浅いライトフライに終わってしまいます。
2死満塁となり、打席に迎えるは8番主将の加藤。ここまでチームを引っ張ってきた男の一打に期待をかけますが、ショートフライで万事休す。試合開始直後は幸先よく先制したものの、終盤の1点が重くのしかかり、初戦敗退となってしまいました。
3年生は部員8人、マネージャー1人と人数が少ないです。そんな状況で、1個下の代は選手20人が入部してきました。下級生の方が多く、下級生が試合に出ることが多い中で、3年生はしんどい時期も多くあったと思いますが、プレーだけでなく、様々な場面で引っ張ってくれました。思いやりがあり、優しすぎるくらいに気が遣えるのが3年生でした。そんな3年生の抜けた穴は小さくありませんが、この夏を経験した下級生が多くいます。彼らがこの悔しさを胸に、この敗戦を糧に頑張ってくれることでしょう。
最後になりますが、今年の夏から、例年通りの応援スタイルが解禁となりました。試合当日は日曜日ということもあり、保護者の方々、応援団、チア部、吹奏楽部以外にもOBの方々、先生方はもちろん、多くの一般生徒が応援に駆けつけてくれました。
今の3年生は中学3年生の時にコロナの影響で、最後の大会が中止になったりと、満足な状態で終えることができていない代です。そんな彼らが腐らずに「応援される野球部」のスローガンを胸に、不動岡高校野球部で活動してきたからこそ、多くの人たちに応援してもらえる集団になったはずです。
3年生は最後のミーティングで、「こんなに多くの人に応援してもらえる高校野球を当たり前だと思わず、誇りを持って高校野球をやってほしい」、「不動岡高校野球部の置かれている環境は恵まれていることを理解して活動してほしい」というメッセージを後輩たちに残してくれました。当たり前が遠のいた彼らだからこそ、人一倍感謝の思いを持っているのだと思います。
不動岡高校の最高の応援団をバックに素晴らしい球場でプレーできたこの経験は何物にも代えがたい経験です。辛いことがあった時には、この日の大応援団の声援を思い出し、困難にも立ち向かっていってもらえればと思います。
そして、昨日から新チームが他のチームよりも一足早く始動しました。まだまだ悔しさは消えていませんが、「応援される野球部」、「文武一道」といった目標を常に意識しながら、新人戦に向けて勝てるチームを目指していきます。来年、長い夏にできることを信じて。
引き続き、不動岡高校野球部の応援をよろしくお願いします。
マネージャー感謝デー
こんにちは、1年マネージャーの鈴木です。
3月9日に「マネージャー感謝デー」が行われました。どんなことをするかは伝えられてなく、私たちマネージャーは何も知らずに、グランドへ向かいました。
開会式から始まり、私たちが楽しめるような専用のルールで、「リアル野球盤」を行いました。その後には部員から素敵なプレゼントもいただき、この記事を自分から書かせてくださいとお願いしたほど、心に残った日となりました。
私は入学する前から野球部に入部することなんて全く考えておらず、同じクラスの渡辺くんに誘われたのがキッカケで入部しました。点数が入る仕組みすら知らず、最初は分からないことだらけでした。でも、細かいルールや球種まで教えてくれる子もいて、今では1人でスコアを書けるようになりました。
私たち1年生は選手が20人、マネージャーが1人の計21人です。シーズンの時は1人で20人のサポートをすることはもちろん、すごく辛くて、大変で、辞めたくなる時だってあります。けれどここまで続けてこれたのは、みんなのおかげで、何よりも一緒にいる時が幸せだからです。まだまだ頼りないことがあるかもしれないけれど、卒部するときにもっとこうしとけば良かったなどと後悔しないように、加えて「野球部に欠かせない存在」となれるように、選手のサポートに全力を尽くしたいと思います。
今回は"マネージャー"としてこのような会を開いてもらいましたが、改めて"野球部の部員"として「支えてもらえる有り難さ」について考える機会ともなりました。最近はシーズンが始まり、練習試合の準備をすることが多くなりました。道具が前シーズンのまま汚れていたりすることが目立っているように思えます。
野球は9人制ですが、9人だけで成立するような試合はありません。どんな時にも裏で支えてくれているOB会や保護者のみなさん、運営や先生方がいらっしゃいます。こんな環境があることを当たり前と思わず、感謝して、これからも活動していきたいです。
最後に、いつも支えてくれる部員みんなには言葉に表せないほど感謝しています。ほんとうにありがとう。
135回生野球部卒部式
こんにちは、1年マネージャーの鈴木です。
徐々に大学受験の結果が発表され始め、3月4日に135回生の卒部式がありました。
私たち部員以外にも、OB会の方や保護者の方が集まってくださいました。OBの方や先生方が3年間の思い出や将来について話され、卒部生は各々、野球部での3年間を振り返っていました。保護者の皆様からの動画の贈り物もあり、最後まで多くの方に愛された先輩方は不動岡高校野球部が掲げている「応援される野球部」だったのではないでしょうか。
私たち1年生が入部する前のことですが、第103回の夏の大会でシード校を倒してベスト32に入った先輩たちの姿は、今でも語り継がれています。そんな先輩方の「ベスト32」は、近づく春の大会、夏の大会を目の前にするチームの近い目標となっています。
コロナ禍で思うような高校生活にならず、制限されてしまったことも多かったと思います。しかし、鈴木先生からのお話にもあった、サミュエル・ウルマンの「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ(青春とは人生のある時期ではなく、 心の持ち方を言う)」という言葉通り、青春は年齢に関係無く、いつまでも続きます。この言葉を忘れずに、様々なことに挑戦していってください。先輩方の野球をする姿を見られなくなるのは少し悲しいですが、次のステップへ進む先輩方を心より祈念いたします。たまには、不動岡高校野球部にいらしてください。改めて、少しの間でしたが部活から学校生活まで、様々なことを教えて下さりありがとうございました。
この式を通して、私自身の野球部での1年間を振り返る機会ともなりました。思ったより時間の流れは早く、私にも卒部をするときがくると考えると一秒たりとも無駄にできません。「もっとサポートすれば良かった」と後になって後悔をしないためにも、今の自分が選手の為に何ができるのかを考えながら、精一杯力を注いでいきたいと思います。
また、練習試合が始まり、春の大会も目前となりました。まずは先輩たちが残してくれた「ベスト32」を。そして、ベスト16以上を達成し、夏の大会でのシード権獲得、その先の夏の甲子園に向けてこれからも日々練習に励んでいこうと思います。
今シーズンも不動岡高校野球部の応援をよろしくお願いします。
小学生とのスポーツ交流事業@不動岡小学校
こんにちは、1年マネージャーの鈴木です。
1月26日に不動岡高校野球部は、 加須市立不動岡小学校にてベースボール型授業の出前授業を行なってきました。これは県が主催する「 埼玉の子ども70万人体験活動」 の中のスポーツ交流事業の一環として行なっており、今年度は10月の加須小学校での活動に続き、2度目となります。
本校野球部は現在、1年生が21名入部したため、 総勢30名という人数で活動していますが、2年生は9名です。 また、加須市内出身の部員は30名中2名であり、 地元の野球部員が非常に少ない状況です。
私たちは「野球人口を増やしたい」「 不動岡高校野球部に地元出身の選手を増やしたい」 と言う思いでこの活動に参加していますが、それに加え、 本校には私を含めて教員を志望する生徒が多く、 交流後には選手から「教員って楽しそう」「 教師めざしてみようかな」などの声も聞こえ、 実際の教育現場で指導する経験ができる貴重なものとなりました。
私も、今まで見えていなかった魅力に気付かされ、 教師を目指す思いがより強くなりました。
小学生1人1人に個性があり、 短い時間で深いコミニュケーションをとることは難しかったですが 、以前の交流授業に比べて、選手から話しかける様子が見られ、 野球部全体の成長も感じることが出来ました。
「野球人口を増やす」「地元の部員を増やす」 といった目的のみではなく、指導する立場となり、 普段感じられないことにも気付かされたのではないでしょうか。 この経験で学んだことを、 今後の高校生活に生かしていきたいと思います。
先日、 野球部全体で春からのシーズンに向けてのミーティングがありまし た。「時間に対する意識の向上」「 1年生と2年生の間のコミュニケーション不足」「体力づくり、 体幹トレーニングを増やした方が良い」などと、 選手1人1人が意見を持っていて、より良い新チーム・ 組織を形成しようとする姿勢が見られました。 一方で、このような機会がないと選手同士の意見交換ができないことも1つの問題点です。
27日には、春の選抜高校野球出場校が発表されました。 本校が8月に練習試合を組ませていただいている栃木県の石橋高校も21世紀枠での出場が決まりました。徐々に球春が近づいていることを実感している中、シーズンに向けて、チーム力の向上を目指し、部員同士の積極的な情報共有を大切にしたいと思います。
これからも、寒さに負けず、日々トレーニングをしている選手たちの応援をよろしくお願いします。
文責・マネージャー鈴木(①・伊奈)
2023年を迎えて
新年明けましておめでとうございます。本日、2023年の初練習でした。はじめに選手1人1人から1分で今年の目標を語ってもらいました。自らが掲げた目標に向けて、1年間行動してくれることでしょう。勉強の目標を掲げる生徒が少なかったのは気になりますが・・・。
1年のはじめに目標を掲げたのは良いものの、その目標を見失い、行動に移していける人はそう多くありません。私も行動に移せない1人です。が、そんな私も目標を立て、生徒の前で発表しました。今年の目標は「①英検準1級の取得(2年連続2度目)」、「②体重を大学時代の数値まで戻す」の2つです。なんとか実現できるように1年間もがこうと思っています。私がもがくことで、同じ1人の人間として生徒と切磋琢磨しながら、定期的に振り返りながら、掲げた目標を達成できたことを年末に喜びあえるように頑張っていきたいと思います。
話は変わり、昨年のことになりますが、近隣地区の高校とリーグ戦を行う5校リーグで不動岡高校は優勝を果たしました。以下に簡単ではありますが、5校リーグの試合結果と表彰者を掲載させていただきます。
≪試合結果≫
①10/30(土) vs進修館 10-2 ○ P釣部ーC田口
②11/6(日) vs鴻巣 11-3 ○ P大久保(8)、森(1)ーC田口
③11/13(日) vs羽生連合 6-4 ○ P伊藤(2 2/3)、釣部(6 1/3)ーC田口
≪表彰者≫
最優秀防御率 釣部(②久喜南)2.35
首位打者 佐藤(①越谷西).667
得点王 佐藤(①越谷西)5点
盗塁王 佐藤(①越谷西)、石川(①久喜)3個
秋の大会が終わって以降、長打力と2番手以降の投手力にこだわって練習に取り組んできました。その成果が大きく出た5校リーグになったのではないでしょうか。特に3試合目は体調不良者や負傷者が出たため、ベストメンバーを組むことはできませんでしたが、その中で代わりに出た選手がこちらの期待を上回るような活躍を見せてくれました。少しずつ選手層の厚さが出てきており、我々指導者を悩ませてくれています。
5校リーグはもちろん、11月末まで行なった練習試合でも長打力、投手力の向上を感じさせるような試合が多くなっていますし、12月以降の練習でも新たに目処が立ちそうな投手が何人か出てきており、3月以降の練習試合が待ち遠しくなっています。
11月にはコロナウイルスの影響で1週間以上の活動停止があったりと、思い通りに練習はできませんでしたが、「自分のコントロールできるところにこだわる」という話をしているからか?、そんなに焦った様子もなく、自分のできることにフォーカスしているようです。
特に自分の体への向き合い方は変わってきており、体重や筋肉量などは測定を行うたびに数値が伸びていることが確認できます。ただ、柔軟性に関しては伸びが今一つとなっており、柔軟性には課題がありそうです。
全てが思い通りに行くことはありませんが、できることをやった上で、春の大会へと臨んでいきたいと思います。
2023年も引き続き、不動岡高校野球部の応援をよろしくお願い致します。
令和4年度秋季東部地区予選
更新が大変遅くなってしまいました。秋季大会の結果をお知らせいたします。
9月3日(土)1回戦 vs草加西 8ー1○(8C)
123 456 78 R
草 加 西 010 000 00 1
不 動 岡 050 210 0 × 8
新人戦のシードをかけた試合でサヨナラ負けを喫し、抽選の結果、厳しいブロックへと入った秋季東部地区予選。
シード校が昌平高校ということはもちろん、初戦は昨夏の新人戦準決勝でコールド負けを喫した草加西高校。初戦から厳しい戦いになることが予想されます。
お互いの先発投手が好投し、落ち着いた入りとなった初回でしたが、2回表にエラーをきっかけに1死2・3塁のピンチを招きます。7番打者の放った打球は痛烈なファーストゴロとなりますが、ホームは間に合わず1点を先制され、なおも1死1・3塁とピンチが続きます。ここで相手のスクイズが投手前に転がり、3塁ランナーを挟殺でアウトにすると、続く打者を三振で切ってとり、大ピンチを最少失点でしのぎます。
するとその裏、先頭の内野安打を皮切りに四球、セーフティバントなどでチャンスを作ると、押し出し、スクイズ、タイムリーと打線がつながり、一挙5得点を重ねます。
この大量得点でリズムに乗った先発の釣部はテンポよく投げ切り、終わってみれば被安打1、四死球2という文句のつけようのないピッチングで8回69球の完投勝利を収めました。
新人戦や直前の練習試合で奮わず、不安を抱えたまま大会に臨んだ打線でしたが、打席内での粘り強さに小技がきちんと絡み合い、ここぞの場面で長打が出るという理想的な攻撃ができました。「打線」ではなく、「打点」になっているという話を幾度となくしてきた中、本番で理想的な「打線」となれたのは、練習と本番がつながっていることを意識して練習に取り組んでくれた選手全員の意識の高さがあったからこそです。
本番でこそ、一番いいプレーができる選手たちの精神的な強さを感じる一戦となりました。
9月6日(火)代表決定戦 vs昌平 1ー8●(7C)
123 456 7 R
不 動 岡 000 010 0 1
昌 平 131 110 1× 8
初戦に快勝し、迎えた代表決定戦。相手は昌平高校。東部地区で1,2を争う強豪校です。
先制点だけは避けたいと思っていましたが、初回にピンチを招き、内野ゴロで先制点を許してしまいます。先発の釣部は追い込みこそすれど、多少甘く入ったボールがことごとく捉えられ、長打となってしまいます。今までの試合で対戦してきた打線にはミスショットなどがありましたが、昌平打線は甘い球を逃してくれません。多少のボール球でも打てると思ったボールにはスイングをかけ、きちんと捉えてきます。ミスも重なり、大量失点となりますが、打線はまだまだ諦めません。5回表、先頭の大久保がライト前、続く釣部がレフト前で出塁すると、続く田口が送り、この試合初めてのチャンスを迎えます。すると、相手バッテリーのミスで1点を返し、なおも1死3塁。しかし、ここは2点目を取ることができず、最少失点で相手に凌がれてしまいます。5回まで毎回失点をしている中、リリーフで1年生の森が6回を0で抑えますが、最後は7回裏にサヨナラとなるタイムリーを打たれ、7回コールド負けとなりました。
今回、昌平高校に敗れ、新チーム結成以降、目標にしていた県大会、関東大会に出場することはできませんでしたが、対戦相手の昌平高校は県大会を勝ち抜き、関東大会まで駒を進めました。この昌平高校と対戦できたことで、「県で勝つ基準」が明確になりました。
昌平高校に負けた直後、キャッチャーの田口(①・蓮田)は野球ノートに「今、昌平高校と対戦出来て本当に良かった」と書いていましたし、他の選手たちも、「昌平のレベルに近づけるように冬の練習をしたい」と書いていました。短期的に見れば、県大会に出場できなかったこともあり、残念な結果と捉えてしまいがちです。しかし、スタメンの半分以上が1年生というチーム状況からすると、長期的に捉えてみれば、良かったのかもしれません。
ただ、昌平高校と対戦出来たことが本当に良かったと言えるかどうかは、来春、来夏になってみないとわかりません。この冬、昌平高校を目標にハードな練習に取り組み、春の大会で県大会出場、夏のシード権獲得を達成した時に初めて、「秋に昌平高校と対戦できてよかった」と言えるのではないかと個人的には考えています。
「秋の昌平戦が活きたね」と言えるその時を目指して、我々指導者も選手たちと共にこの冬を乗り越えていきたいと思います。
今後も不動岡高校野球部の応援をよろしくお願い致します。
小学生とのスポーツ交流事業
本日、不動岡高校野球部は加須市立不動岡小学校にてベースボール型授業の出前授業を行なってきました。これは県が主催する「埼玉の子ども70万人体験活動」の中のスポーツ交流事業の一環として行なっています。
不動岡高校からは選手14名、マネージャー1名の15名が参加し、小学生と混じりながら楽しく指導、交流ができました。
不動岡高校は現在でこそ、1年生が21名入部してくれたおかげで総勢30名という人数で活動できていますが、2年生は9名です。また、加須市内出身の部員は30名中2名ということで地元の野球部員が非常に少ない状況です。
私自身、これから先の野球界と不動岡高校の発展に微力ながら貢献したい気持ちを強く持っており、「野球人口を増やしたい」、「不動岡野球部に地元の子を増やしたい」という思いでこの活動に取り組んでいます。加えて、不動岡高校は伝統的に教員を志望する生徒が多く、生徒たちに「学校現場で指導する」という機会を増やしたいと思っています。また、今は教員という仕事に興味がなくても、今回の体験を通じて我々が行っている教育という仕事に少しでも興味を持ってもらい、教員という仕事を将来の選択肢に入れてもらえればと思っています。
私自身、自分が小学生の時にボランティアで来てくれた高校生との出会いや、実際の学校現場で子どもたちと触れ合う体験が教員を本気で志すきっかけになったことは言う間でもありません。今日の経験を通じて、教えることの難しさを感じながらも、子どもたちの楽しそうな姿を見て、少しでも「教員」の魅力を感じ取ってもらえたならば幸いです。
加須小学校の先生方からも「私1人では、ベースボール型の授業でこんなに笑顔にすることはできないよ」と褒めていただき、生徒たちも誇らしげでした。
1月には不動岡小学校でも出前授業を行わせていただきます。
久しぶりの更新となってしまいましたが、不動岡高校野球部は現在、五校リーグと呼ばれる近隣地区のリーグ戦に参加しています。昨日の試合は、秋の大会終了後から課題にしてきたバッティングで、長打が7本飛び出すなど一定の成果が出ました。秋の県大会に出場することはできませんでしたが、生徒たちは着実に成長しています。来春、県大会出場、夏のシード権獲得の目標を実現すべく、厳しい冬練に励んでいる成果かもしれません。
時間が経ってしまいましたが、秋の地区予選の結果は後ほどアップしたいと思います。