教育課程(カリキュラム)

本校の教育課程(令和4年度以降)は以下のとおりです。

教育課程

不動岡5.0に向けて①・・・学科再編の軌跡

1、新時代を見据えた「目指す学校像」

 不動岡高校の校訓の1つに、「進取の気風」があります。創立以来、本校は次世代のリーダー育成を目指してきました。「Society 5.0」時代を迎えた今、現状に留まらず新しい教育を実践し続けています。

 2022年度(令和4年度)から、新カリキュラム(不動岡5.0)による新たな教育を実践しています。1990年度(平成2年度)以降、不動岡高校には普通科と外国語科の2つの学科が併設されていましたが、これらの壁を取り払い、普通科と外国語科のそれぞれで培ってきた教育の強みを融合して新時代の高校普通科教育を生み出したいと考えました。

 新カリキュラム(不動岡5.0)では、高度で多角的な英語・外国語教育はもちろん、自ら問いを立てる探究型の学習機会の増加や文系理系の枠を越えた進路選択の実現が図られています。

 

2、外国語科のニーズの高まり

 2022年度(令和4年度)から募集停止とした外国語科は、それまで多くの中学生に進学先として志望を集めていました。募集停止直前までの入試倍率を見ても、その傾向は確認できます。一方、普通科では、SGHやSSH指定校であることが志望理由上位となっていました。これらの状況を踏まえ、両学科の良い点を全生徒に提供できるよう学科再編を行うことになりました。

 

 

 

3、学科再編の完了

 外国語科の募集停止は2022年度(令和4年度)に行われ、2024年(令和6年度)にすべての学年において普通科への統合が完了しました。外国語科の指導ノウハウを生かした先進的かつ実践的な英語教育をすべての生徒に行うとともに、異文化理解や第2外国語(中・独・仏)など特徴的な科目の履修が可能となりました。

 

 

 

 

不動岡5.0に向けて②・・・学科再編の理念

1、旧カリキュラムの課題

 2022年度(令和4年度)に新カリキュラムがスタートしましたが、「具体的に何がどう変わったのか?」と疑問を抱くかと思います。学科再編に伴い外国語科と統合した「普通科」として、不動岡高校のカリキュラムがどのように変わったのか、いくつかのポイントに絞ってご説明します。

 旧カリキュラムでは、「普通科」と「外国語科」というように学科が分かれていたため、それをまたいでカリキュラムを組むことができません。また、早い時期に「文理選択」を行うことで、かえってその後の進路変更が困難になっていました。その結果、各分野のスペシャリストの育成に重点を置くことはできましたが、生徒自身の視野を広げることや自分の可能性を考えさせるという点に課題が残りました。

 

2、新カリキュラムで可能になること ―スペシャリストから幅広い教養ある人へ―

上記の課題を克服するため、新カリキュラムでは3年生の時間割に多様な選択科目を用意し、生徒自身の進路希望や興味関心に応じて幅広く学んでもらいます。「Society5.0」の時代を生きる皆さんには、新カリキュラム「不動岡5.0」を通してそれぞれの可能性・視野を広げ、新しい時代の流れに乗るだけでなく、その中で周囲の人を牽引できるリーダーとなって活躍する人へと成長してもらいたいと考えています。

そのためにも、不動岡独自の「リベラルアーツ」教育の実践に力を入れています。

 

3、「リベラルアーツ」教育の実践

 不動岡高校の「外国語科」は1990年(平成2年)に設置されました。設置当初に求められていた「グローバル人材」と、今日求められている「グローバル人材」は同じものでしょうか?

グローバル社会を生きていくうえで、英語を話すことは「目的」ではなく、コミュニケーションのための「手段」です。これから、どのように社会が変動していくか予想のつかない時代を生きていくときに、求められるものはなんでしょうか?

 

不動岡高校では、従来通り「圧倒的な知識」を身につけることも重視します。

それだけでなく、一見無関係に思われる物事のつながりや因果関係にも目を向けられるよう、「様々な見方・考え方」を身につけることも大切にしていきます。

その考え方を身につけるためにも、普通教科の学習だけでなく探究活動や教科横断型授業を通して「リベラルアーツ(教養)」教育が実践できるよう、これからも新カリキュラムのブラッシュアップを進めていきます。

アクセスカウンター
2 2 6 9 0